見出し画像

ハロヲタが見た笠原桃奈と鯖番と。(日プ女子の話)

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS。

視聴者投票により定期的にまとまった数の候補者が脱落していき、最終的に規定のデビューメンバー数になるまで選抜し続ける、いわゆるサバイバルオーディション番組(通称鯖番と言われている"らしい")です。

10月から配信でスタートし、今週末にいよいよ最終回を迎えるこの番組にいますごくハマっています。

きっかけはこの方。

笠原桃奈さん。

Hello!Projectのグループ、アンジュルムに2016年に5期メンバーとして加入、2021年に卒業した元メンバーです。

今回は彼女を中心にして鯖番を初めてまともに見た自分が感じたことをまとめられたらなと思います。


絶対避けようと思ってた鯖番

K-POPも昔から好きなので、こういう形式の番組出身のアイドルグループは知ってますし結構好きな曲がたくさんあります。

最初に知ったのはWanna Oneだったかな。
そのあとIZ*ONE、X1、Kep1er、、日本だとJO1やINI、日韓以外にも中国のINTO1や最近だとタイの789SURVIVALが気になってたりしてるんですが、オーディションは一切見てなくて、デビュー後のパフォーマンスだったり楽曲だったりで好きになることばかりでした。

何故と言われれば、気持ちが保たないだろうなと思ったから。

古くはASAYANで散々オーディションバラエティに一喜一憂してきましたし、
ハロプロ好きだけどAKBグループの総選挙だけは結構チェックしたりしてて、そこでもまぁいろんな気持ちの動きがあったりして。

宇多丸師匠の言葉を借りれば、つまりは"残酷ショー"な訳なので、そこに純粋に参画できるのって歳を重ねれば重ねるほど振るいにかけられていくと思うんですよね。
で、僕はそこに耐えられないかな、と思っていた。そんなわけでございます。


LEAP HIGH!と転職

そういうわけで、最初こそ本編は見ずにYouTubeとかTikTokの切り抜きでパフォーマンスだけを恐る恐る見ていたものの、
3回目くらいからリアタイし始めて、まんまと毎週の楽しみになったんですが、ちょうどその頃が転職活動の佳境に入ったタイミングで。

年齢とかキャリアとか色んな理由で自信を無くしたり、モヤモヤすることもたくさんあったんですが、
彼女たちがひたむきなPICK ME!精神で毎回の課題に臨む姿はそんな自分の転職活動にもリンクして、
しかも番組のテーマ曲、"LEAP HIGH!"の歌詞がまさにまたすごくよくて、とても勇気づけられたんですよね。

私を見つけたこと
決してComin'up in up higher
後悔させないわ
あと一歩きっともうすぐなの
届けFlyin' up Flyin' up higher
Jumpin' up in up いっぱい

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS/LEAP HIGH!〜明日へ、めいっぱい〜

まさに!って思いながら自信持って臨んで、なんとか今の職場に見つけていただくことができました。

後悔させないようにがんばってます。
ちなみに通勤前に&ME聞くとテンション上がります。

バーダーフラーーーー一イ

アイドルのセカンドキャリア

さて、今回の本題に。

今回の日プ女子、桃奈をはじめ一度デビューした後の再起や再挑戦という形で番組に臨んでいる練習生が何人かいます。

前々からアイドルのセカンドキャリアに興味があって、とりわけグループアイドル卒業後に音楽活動を選んだ場合のその内容と評価の難しさはいろいろと思うところがあります。

早い話が卒業後のキャリアとして音楽を選んだ場合、なかなか売れない、そしていいプロデュースだったとしても続かない、あれよあれよと純粋な音楽以外の方向にシフトしてしまうということが多くて残念でならないのです。

せっかくアイドル時代に触れた音楽活動を続けたい、さらに飛躍させたいと思って道を選んだはずなのに、そうした気持ちの受け皿が提供する側にも、そしてユーザー側にもあまりないような気がします。

特に日本は現在シンガーソングライター全盛で、アイドル以外は曲書けないとやってけないような空気があり、
そしてアイドルもセカンドキャリアとしてもう一度となった場合、なかなかニッチな枠から抜け出せない、これは周りがそういう展開を根本では良しとしていない風潮があるように思います。

笠原桃奈さんが在籍していたHello!Projectもこうした傾向の中にあると言えます。

2000年代くらいまでは卒業後ソロデビューや別ユニットにて再デビュー、既存グループと同様なリリースとツアーが組まれたりしていた時代もありましたが、
今はグループ卒業後事務所に残った場合、M-Line CLUBという別の括りの所属になり、そのメンバーたちでの合同コンサート活動がメインになっているのが現状です。その中で楽曲リリースがある方もいればない方もいる。
どちらにせよ力の入れ方はグループ時代とは雲泥の差と言ってもいい。

この辺りはちゃんと名前を出してまた別で書きたいところですが、こうした環境の抜け道というか、新たな選択肢を提示したのが韓国のいわゆる"サバイバル番組"なのではないかと思います。

本国韓国では一度デビューしているメンバーたちが練習生として事務所主導でガンガン送り込まれていて、これは大人たちの思惑とも取れなくもないのですが、夢を見続けたいメンバーたちにとっては再び訪れたチャンスです。
さらにこの番組形態が人気になりスタンダードになってきたことで、再デビューした方が売れる、というこれまであまりなかった未来も得られる可能性が確実に高まっていて、その点でもかなり魅力的に見えていると想像できますし、日本のアイドルたちにも同様の気持ちが芽生えてもおかしくありません。

ファンからすれば古巣を捨てて尚別のグループに、というのが複雑な気持ちもあると思いますが、彼ら彼女らが考える未来に差し伸べられた大きく、そして決して多くないチャンスであればそこはどんどん挑戦していくべきだと思います。


笠原桃奈

ということで10代を過ごした古巣から旅立ち、新天地に挑んでいる笠原桃奈さんの話を最後に。

アンジュルム時代の彼女の印象は"未完の大器"。

ほぼ未経験のまま若干12歳でのグループ加入ということもあり、スキルの面では特段目立っていた印象はありません。
ただ研修生時代から持っていた"アンニュイな感じ"というか、大人びた感じはとても魅力的でしたし、大型犬とも評されてきた無邪気な内面とのギャップも年齢を重ねるごとにどんどん表出するようなり、
加えて歌やダンスにニュアンスがつけられるようになったことでパフォーマンスのおもしろさも見る度に増していた記憶があります。

特にダンスは野生味あふれるというか、本能的なセンスで踊ってるような感じがあって、
意識的な16ビートの確実なリズムとステップを求められるHello!Projectの中では正直異質で、何度かライブを見ましたが毎回目を引くものがありました。

現在でも(分量皆無ながら!泣)番組を通して見ることができる愛に溢れた人間性や、独特のワードセンスは当時から健在で、
そんなところも唯一無二な感じはしていて、彼女がグループを通して成長していき、いずれはアンジュルムのリーダーになる日も来るのかな、なんて思っていました。

そんな彼女のアンジュルム卒業は寂しくもありましたが、どこか納得できた部分もあって、卒業後は本気でKPOPに挑戦するのをいまかいまかと待ち侘びていました。

、、ていうかKPOPとの相性よすぎたんですよね、当時から。そりゃ行くわっていう。

アンジュルム時代のラストシングルより。

もうさ、行ってくれ!!ってなりましたよ。
ダイナミックなダンスやプロポーション、メイク映えするタマゴ顔。、
ボーカルこそ拙い部分はあったけれど、本当彼女の選択は間違ってなかったと昔も今も変わらず思っています。

そして2年間の沈黙の末に戻ってきた彼女は、明らかに彼女自身のやりたい方向性に自分を変えてきました。
ビジュアルも、ダンスも、歌も。
ものすごく伸びました。というかこのチャンスを狙って照準を合わせてきたんだなのいうのがよくわかる、努力の賜物です。

Hello!Project時代を知らない方に現在のパフォーマンスもハロプロぽいとか言われているのを目にしますが、こちらからすると全然そんなことないんですよね。
確かに特有の16ビートは残しているんだけど、ダンスのアクセントの付け方、歌唱のクセなどアウトプットは全然違うし、現ハロプロはハロプロでいまの桃奈の表現は良しとしないかもしれない。そこはハロプロ舐めないでほしいとか言ってみる。

だから今の笠原桃奈は決してハロプロではないです。

今の笠原桃奈はこのオーディション、PRODUCE101 JAPAN THE GIRLSを勝つために挑んでいる1人の練習生です。

分量なさすぎてここが伝わりきらなかったのは正直残念ですけど、
順位がこれだけ高いのは(これ他所でも散々言われてますけど)単純にアンジュルム時代からのファンの支えだけで成し得たものではないのは明白で、そんな難しい状況の中でも彼女の良さがみなさんに響いているのだと思います。


ヲタ活は孤独

いよいよ明日(12/16)、デビューメンバーが発表になります。
投票は初志貫徹で桃奈に入れ続けていますが、これはあくまで僕自身の向き合い方の結果なので、孤独な、だけども幸せな戦いです。

ファンダムなんて言ったりしますけど、正直そういうのが苦手なので、あくまでソロ活動です。

そんな中で、気持ちの発露として笑、今回書いてみました。

他の練習生や楽曲、トレーナーの5人に関しても話せることはたくさんありますが、それは頭の中とたまにXで出しているので、今回はここまで。


明日理由はどうあれ泣くだろなーきっと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?