Out of 紅白, But I Love. '23 vol.3
どんどん行きましょう。
白組②辰巳ゆうと/星くずセレナーデ
バキバキなダンスチューンで始まった紅白ですが、白組2番手は次世代の演歌界を担うであろう辰巳ゆうとさんの星くずセレナーデ。
去年こういうテーマでプレイリスト作ろうと思ったきっかけの一つに、
紅白、演歌歌手少なすぎじゃね?
というのがありました。
特に白組は北島三郎御大や五木ひろし先生などなど大御所と呼ばれる方々が軒並み紅白を去っていき、今年も三山ひろしさん、山内惠介さん、そして純烈、と、なかなかどうしたらいいのかわからない選出。
昨年までkiinaが氷川きよしとして牽引してきた部分は実に大きかったんだなぁと思います。(まぁ最近は限界突破ばっかやらされてたけど)
ということで、普段聞かない演歌ジャンル、それも若手演歌歌手をこの時期だけディグるのが恒例になりつつあります。
辰巳ゆうとさんは2018年デビューのまだ若干25歳。年齢的にも完全に若手ながらデビュー年にはレコ大最優秀新人賞を受賞し、確かな実力で一気に駆け上がってきた感じがあります。
まぁ、ビジュアルがいいですよね。まず。
しかも歌もしっかりしていて、初期氷川きよしを彷彿とさせる正統派アイドル演歌歌手のポジションを確立してるんじゃないかなと思います。
30くらいまではこの感じで行っていただいて、どこかでガツっと袴で演歌、なんてのもありですよね。
あ、それ"氷川きよし"がやってきたことだ。
こう思うとkiinaが"氷川きよし"を演じながら満身創痍で築き上げたスタイルは後輩にとっての確かな道筋になっているなぁと思います。、
ちなみに今回は泣く泣く外してしまったのですが、ジャンル飛び越えて器用にやってそうな新浜レオンさんとか、ビジュアルからは想像つかない濁声が凄まじいインパクトの真田ナオキさんも注目株として今後本家紅白にも出場の可能性あるんじゃないかなと思っています。
紅組②aiko/いつ逢えたら
(これ、アニメ主題歌だったのか。、)
紅組続いてはみんな大好きaiko。
aikoのすごいところはいまだに10代20代の瑞々しさを無理なく表現できるところかなと思います。
もちろんどの世代でも楽しめるんだけど、やっぱ若さゆえの甘酸っぱさだったり、がむしゃらさだったり、脆さみたいな部分が上手く乗ってる作品たちは若い世代にこそ聞いてほしいです。
僕はそんなノスタルジーなとこも好きですけど、セブンス黒鍵どんとこい!みたいな訳のわからない(褒めてます)絶妙なメロディーラインが大好きで、カラオケでこの実は難解でぶっ飛んだ譜割りを歌うのが楽しい楽しい楽しいなって感じです。
歴代の名曲はたくさんあるけど、毎年新しい曲を生み出し続けているaikoには紅白であれ新曲をやってほしいなと、ということで今年リリース作をチョイスしました。
甘酸っぱいけどちゃんと訳分からん。すばらしい。
白組③松平健/パンダピラニア
白組続いては我らが上様、マツケン御大のパンダピラニア。
チョコプラ長田さんが作って自分たちで踊ってたやつを何故御大が歌ってリリースしたのか経緯はわかりませんが、、
マツケンサンバⅡ然りですけど上様のパーティーソングはすごくいいんですよね。
御本人が実に真摯に向き合ってパフォーマンスしてくださっていることと、決してやらされてるわけではなく、サウンドや衣装などきっちりショーマンシップのもとで作られてることが"コミックソング"でありながらも品があって、とてもチャーミングでキャッチー仕上がりになっていて、
つまりはプロダクトをきちんと作ることって大事だなぁっていう。
まぁ細かいゴタクは抜きにして、
みんなで踊って年忘れしたいですよね!
ぜひMVの10倍くらいの人数のバック付けて踊ってほしいです。
紅組③日向坂46/誰よりも高く跳べ!2020
(こちらは改名前の一番最初のMV。これはこれで今見ると趣があるなぁ。、)
今年は本家紅白落選してしまった日向坂46。
いやいや彼女たちのハッピーオーラは大晦日こそ観たかった、、
ハロプロ大好きな僕ですが、日向坂さんのわちゃ感とかバラエティの勘の良さとか結構好きで。
週末遊んで日曜の夜中家に帰ってきた時とかに坂道シリーズのバラエティが順番にやっていてたまに観てるんですけど、日向坂さんたちのが1番好き。
音楽面でいくと、(これはシングルに関しての話になるけども)ダンスを用いた"作品としてのパフォーマンス"に特化した櫻坂46と、ダンスもしっかりやりながらも"オーディエンスとのコミュニケーション"を特に大事にする日向坂46は対極な表現に見えつつも、根っこの部分のショーマンシップは結構共通してるなと感じています。
まぁもともと欅坂(現櫻坂)からの派生のけやき坂(現日向坂)なので当たり前っちゃ当たり前なのだけど。
完全に自分たちの色を見つけて復活した櫻坂46との共演が果たせなかった今年の紅白。
だったらこっちでぶちかましてもらいましょう!
ということで最新アルバムにライブ音源が収録されているこの曲をチョイス。
パンダピラニアであったまったところをさらにソーラン節でバカになれ!!
白組④DXTEEN/Brand New Day
白組4組目は今年デビューのボーイズグループ、DXTEEN。
Produce101 Japan Season2の参加者から生まれたこちらも平均年齢10代のティーンボーイズグループです。
通称日プと呼ばれる番組自体はいまやってるthe Girlsで初めてちゃんと観たくらいなんですけど、オーディションを勝ち抜いて誕生したJO1とINIはデビュー以降の楽曲はチェックしてますし、
国内のボーイズグループの楽曲を定期的にチェックしたりしてるので、今回のDXTEEN含め、惜しくも脱落してしまったオーディション参加者たちがグループ組んでいくつかデビューしてることも知ってたりします。
基本KPOPのクオリティというかクセみたいなものを日本のグループがあえて(特に日本での活動において)踏襲する必要はないと思っているので、
比べちゃうとやっぱり韓国のグループの方が好きだし、日本のグループには違った魅力を求めてしまいがちです。(逆に日本のフォーマットに合わせすぎてる韓国グループの日本進出にも色々思うところはある)
ただ楽曲やパフォーマンスのキャラクターは置いといて単純に身近なところで歌とダンスが上手な良いグループが出てくるのは大歓迎だし、
JO1とかいよいよ世界に打って出ていきそうな気風が見えてきて楽しみでもあります。
(日本の活動全然興味なかったけどNiziUの韓国デビューはめちゃくちゃよかったです。)
JO1はようやく本家紅白出場、INIもおそらく来年こそはって感じだと思うので、
今年はDXTEENをセレクトしました。
制服で踊る的な若いボーイズグループは、ジャニーズこそほぼいないものの他事務所のグループだと割とありますが、この高いクオリティでデビューできたのはすばらしいなと思います。
日向坂もそうだけどこういうハッピーに全振りしてる楽曲はこちらも笑顔になっていいですよね。
今後は前述の通り、どうKPOPと距離を計っていくかと、KID PHENOMENON然りどんどんスキル上げてきてる他の国内グループの中で個性を出していくかがカギかなと思います。
多分1番のライバルはいずれはJO1とINIになるんじゃないですかね、そこまでなんとか事務所は育て上げて欲しいです。
今年の音楽の日のダンスコラボはこんなに強いパフォーマンスできるんだ!ってびっくりしました。期待してます。
紅組④田中あいみ/愛の懺悔じゃないけれど
ここで紅組も演歌・歌謡曲枠。
昨年デビュー、レコ大最優秀新人賞受賞の田中あいみさんの愛の懺悔じゃないけれど。
白組同様、紅組も演歌・歌謡曲枠は少なくなってるんですが、石川さゆり、天童よしみ、坂本冬美と紅組は大御所が残っているので面子は保っている感じがあります。
逆にいうと若手が入る隙は白組以上にないのかもしれません。
紅白という番組の性格を考えると世代交代をする必要もないのかなとは思いますけど、若手にチャンスがないのもさみしいなと。
1組でも入れればって思うと田中あいみさん、最有力じゃなかろうかと。
正直なんで90年代後半の安室ちゃんみたいなかっこを2023年にしてるのかとか、5時に夢中ゲスト出演させられたりとか(たまたま観た)、
プロモーションに関してはよくわかりませんが、抜群の歌唱と渋いながらもキャッチーな楽曲は長く愛されそうな予感。
アッコ御大との共演なんかも観てみたいなぁ(これはFNS歌謡祭案件かしら)。
今日はここまで。続きます!きっと!
前回はこちら。(KID PHENOMENON/WOLF HOWL HARMONY/THE JET BOY BANGERZ/モーニング娘。'23)
次回はこちら。(ORANGE RANGE/Little Gree Monster/百足&韻マン/羊文学)