【中級者向け解説⑦】部外者に関して
0.目次
1.部外者の定義とは
2.他のどの勢力に転ずる可能性もある
3.唯一最も日常に近く尊いものたち
1.部外者の定義とは
部外者とは三合連の巣喰う世界においては「一般人」を示す際に使われる。これは三合連、敵対分子、第三勢力のいずれにも分類できなかった者たちだ。
三合連と敵対分子の戦争、その間で自己の利益のために暗躍する第三勢力の混在する世界。この三つ巴の世界における部外者を意味している。部外者とは三合連の世界においては最も無力で弱い存在である。他の三者は闘争と謀略の中で生きているのに対し、部外者は日常の中で生きている。彼らが三合連の巣喰う世界に関わる時、それは決まってその日常が戦火によって壊される時である。三合連は范帝の理想の為に行動し、そのための犠牲や被害など考えていない。三合連の関与した戦争における部外者死傷数は年間10万人超ほどと言われ、世界における年間紛争死傷者数の3分の1に相当する犠牲を生み出している。
2.他のどの勢力に転ずる可能性もある
三合連の巣食う世界における部外者とは、三合連の行う戦争などによって多かれ少なかれ、被害を受ける事がある。その際にその人にとって大切な人間が失われることも日常茶飯事である。このような三合連への報復心を募らせ「敵対分子」へと転じていく。
また部外者の中には迫害を受けた者や、為政者権力者の横暴によって苦しむもの、世界から爪はじきにされた者たちも多くいる。そのような者たちが暴力と戦争、または范帝の理想という御旗によって世界を変え世界を救うために三合連へと転じていく。
それ以外にも日常の様々な体験が部外者と第三勢力をめぐり合わせることがある。その際に、組織の理念や目標に魅かれ、その達成のために身をささげたいと願ったものは第三勢力に転じていく。
部外者とは白い布のようなものだ。世界を知らず、子供のように純粋だ。それ故にそのものの境遇一つでどのようなものへも堕ちていくだけの可能性に満ち溢れている。世界への脅威、脅威への抗戦、混沌の落穂拾い、あらゆるものが交差する三合連の巣喰う世界の儚くも美しい者たちである。
3.唯一最も日常に近く尊いものたち
部外者は三合連の世界において最も弱く儚い存在として描かれがちだが、他の三者とは異なり、彼らには唯一無二の力がある。
それは「日常」とともにある点だ。
三合連、敵対分子、第三勢力は皆「非日常」の側にいる者たちだ。
三合連における日常の正反対とは人智を超えた力「異教」である。
つまり三合連の世界において最も異教とよりよく向き合うことができる存在なのである。異教者が「果ての者」となってしまうのは、彼らと日常の縁が完全に切れてしまうからである。だからこそ日常と共にある部外者とは異教と日常において最も折り合いを上手くつけ、そして両面性を持つ最強の異教者となり得るのかもしれない。
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