2-0 育休から復帰 望んだ「2歳差きょうだい」

~本題の第2章「産後うつ発症」の前に~

 第1章、1-1から5まで第1子にまつわる母乳育児をめぐる、「おっぱいポリス」(厳しい指導をする助産師さん=全員ではありませんが)との「母乳戦争」を中心に書いたが、母乳育児で悩んでいる方は多く、メッセージを頂いた方もいました。出るのも出ないのも個性です。母乳が出なくて悩んでいる方もいれば、逆に出すぎて乳腺炎になったり、夜も、最大でも2時間か3時間しか母子分離ができず疲弊しているお母さんもいるでしょう。仕事復帰のために、母乳ではくミルクで育てている方もいます。母乳育児に正解はないですし、赤ちゃんが元気なら、お母さんが一番いいと思う道を選択することがいいのだと私は思っています。

ここから本題の「産後うつに」至った第2子の出産へと話を移す。

  私の場合、このブログの「はじめに」で前述したように、

 「私は、仕事をしながら、きちんと家事をこなし、この2人の大事な命を『ちゃんと』そだてられるのだろうか?」

という巨大な「先取り不安(うつ病特有の症状で、まだ起こっていない先のことを不安に思い悲観的になること、)」に飲み込まれていったことから、産後うつへと突入していった。したがって、第2子出産前までの働き方と家事の分担などについて、触れておく必要があると思う。読み飛ばしていただいても構いません。

●復職と仕事両立、そして第2子妊娠

 母乳育児も軌道後は、上の子が1歳になるまで人生でこれほど穏やかで幸せに満ちた時間があっただろうか、と思うくらい充実した日々を送った。「24時間戦えますか?」の職場で10数年やってきたので本当に人生最高に幸せで、そしてそんな環境を与えてくれた会社に感謝していた。

 産後1年でいざ、復職。話題の保活のことであるが、私は確実に認可保育園に子どもを入れておきたかったので、認証保育園(認可外保育園で、東京都の基準を満たしたもの)に、0歳の時から週に2日ほど預けていて、満1歳を機に復帰し、「待機児童」扱いになっていた。

 このあたりの保活に関しては、別にブログがあれば書きたいくらいだが、これくらいにしておきます。

 ありがたいことに上司や同僚の理解もあり、基本は午前9時から午後5時までの勤務で、可能かつ、人員が必要な時に土日や祝日、時に夜間に出勤するというフルタイム勤務であった。

~当時の私の平日のだいたいのスケジュール~

6:00  起床、夕飯づくりをしながら朝食用意

6;45  夫・子ども起床(時々子どもの起床が早く料理が寸断されることも)

      主に夫がおむつ交換と検温 

7:00  朝食 攻防の末、食べさせつつ、保育園連絡帳記入

7:30  夫と分担しながら、子ども歯磨き・着替え、台所の整理

7;40  まだ遊びたい子どもをなだめつつ、床にある椅子やおもちゃ類を上げて「ルンバ発動」の強制力により出発。

      夫も同じタイミングで出る。夫はゴミだして出勤。

8:00  保育園到着。認可保育園なので着替えやおむつなどセッティングし職場へ

9:00  勤務開始

17:00 勤務終了(基本、これ以降は失礼ながら電話には出られないがLINEや業務用SNSなどでの連絡はあり)

17:50 保育園お迎え まっすぐ帰ろうとしてない子どもと格闘しながら帰路

18:30 朝に作っておいた夕飯を温めて出す。食べさせる(また格闘)

19:00 お風呂のスイッチを入れる

19:30 そろそろお風呂の入ろうと誘うがだいたい断られる

19:50 お風呂(中で遊ぶから長い)

20:30 部屋のおもちゃを片付けて(これも格闘)就寝。の前に洗濯機を回す。添い寝しないと寝ないのでここで時間ロス

21:15 寝落ち連鎖にならぬよう起きて、食卓・台所片付け。夫が帰ってきたら夕飯の給仕。

      洗濯物を畳み、干す(夫が一緒にやってくれることが多い)。食洗機を回し流しの簡単な掃除は夫。

22:00 翌日の保育園の準備、麦茶づくり、ごはん研いでタイマーセット。

必要に応じて夕飯の下ごしらえ

23:00 寝られれば寝る(あまり夜泣きのない子で、かつ満1歳で卒乳したので子どもは朝まで寝てくれた)

 実父母・義父母も近隣にはいないので、保育園の送り迎え・朝夕食の用意、休日に掃除機をかけてワイパーをかける・台所の掃除をするは私の分担。保育園のお迎えに行って最短でも帰宅できるのが午後6時半頃なので、夕飯はその日の朝に朝食を用意する前に作るようにしていた。なるべく栄養のバランスが取れて、メニュー構成を考えなくてよい料理キットは私の救世主だった。大手食品宅配専門のOisixの料理キット「Kit Oisix」を週2~3日利用していた。朝起きた寝ぼけた状態でも20分あれば、主菜と副菜(しょぼいことが多い)ができる。そこに野菜具だくさんの味噌汁を冷蔵庫に入れておけばよい。

 食洗機は必需品。うちは、水回りにこだわりのある夫にあわせて、台所のシンクも残らず拭くルールがあり、難易度が高かった。床掃除は、平日はお掃除ロボット・ルンバのみ。しかし、そこにハードルがある。床にものがない状態にして、子供を連れて出勤する、だ。うちは、「ルンバがおもちゃを食べるぞー」と子どもを脅して追い込みをかけていた。食洗機・ルンバと並んで共働きの新三種の神器ともいわれる洗濯乾燥機については、うちは乾燥機は使わないルールだった。臭いが嫌なのと、電気代がかさむ、という理由で夫が「僕が干す」というので始まったルールであるが、子どもの寝かしつけが終わり、夫が帰宅するまでに私に時間があった場合に終わらせておくこともあった。

 夫は、家事や育児に非常に協力的で、洗濯、風呂・トイレ掃除、上の子とのスイミング教室などが担当だった。夫は率先して家事や育児をしてくれる人だ。スキルは高い。辛い時もあったが、私は仕事と子育てを両立できている充実感があった。外食好きの夫婦なので、土日のランチはほぼ外食が多かった。

 「2人目、できたら欲しいな。」

  育児慣れしていて、受験も重ならないし、子ども同士も遊んでくれるから2歳児差はいい!なんて記事を雑誌やネット記事で見ていて、2歳差で職場の同僚や先輩たちがラッシュで出産していくのを見て、うちも「2歳差で産めたらなぁ」と思っていた。

 今の私が、当時の私に会うことがあるなら伝えておきたい。

 「2歳差育児、なめんなよ。あんた、うつ病になるから」って。

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