2-4 あまちゃんだった「産後態勢」づくり
●甘い考えだった「産後の支援態勢」の決定
今思うと、あまちゃん過ぎた我が家の入院・退院後の態勢はこうだ。夫と話し合ってのことだが、私が基本を練り、アレンジをして承諾をもらうような形だ。
・産後は実家に戻らず、東京の自宅で育児をする
→上の子に赤ちゃん返りがあり、保育園という、変わらぬ場所=心のよりどころがあった方がいいと考えた。仮に、実家に帰ったところで、上の子の世話は私がすることになり、昼夜問わず、私の負担が大きい。何よりも、実母が母(私の祖母)の介護で手が回らない
・入院中+生後2週間まで 義母が泊まり込み
→困ったときのお義母さん。自宅から1時間半の郊外住まいなのだが、私の出産入院期間+生後2週間までは泊り込みをお願いした。妊娠糖尿病の検査入院中前は、予行演習として保育園の送り迎えの予行演習(ベビーカーの折り畳みやロックから、連絡帳、細かいおむつや洋服のセッティングなどいきなりでは、はかなりハードルが高いので)で泊まってもらった。義母は、かなりテキパキとものをこなせる人で、完璧に私以上に家事もこなしてくれた。
・生後3週間~ ファミサポの手を借りて独立
→上の子の保育園の送りは、早い登園になるが父親。お迎えは、ファミリーサポート(近隣で子どもの世話を1時間800円でみてくれる半ボランティアのような活動)さんに、上の子の保育園のお迎えをお願い。ファミサポさんが手当できない日は、「育児支援家庭訪問事業」という区が補助している1日3時間を最低単位として、簡単な家事と、新生児の「見守り」なら1時間まではやってくれるサービスを利用することにした。ただ、この区の家事代行は、心底使えなかった。のちに書きます。これを当てにすると後で痛い目にあいます。はっきりいって。
ファミサポさんは、産前に面談をしておいたが、お産がいつくるか見えなかったんので、結構調整に気を揉んだ。
産後ドューラは1時間3000円と高すぎてあきらめた。
つくづく、「子育ては人の手を借りて」というが、司令塔=つまりは産後の母がそれを担う。産後のめまぐるしい中でそれをやること、わたしの場合は、精神病院に入院中にリモートでいろんなことを手配することになるのだが、複雑な方程式を解いているようで発狂しそうになった。いや、発狂したことは後日書く。
・生後1か月~ 1か月検診で問題なかったら、抱っこ紐で赤ちゃんを連れて保育園の送り迎え含めて日常家事も自分でこなす
●できるなら実母支援、最高なのは家事能力のある夫の育休を
いやー、改めて「笑っちゃうプラン」である。とはいっても、これは、第2子を2歳差くらいで産んだ友人などの体験談も参考にして組んだのでできると思っていた。それが、まったくこの通りに行かない。
「なんで他の人たちはやっているのに私はできないんだろう」と必要以上に自分を責める思考にスイッチが入っていった。
これから出産を控えている妊婦さんがいるなら、私ならば、できれば実母のいるならば里帰りを、上の子がいて帰らない場合は、実母に泊まり込みで来てもらうか、通いで面倒を見てもらうことをお勧めする。
私の義母は完璧に何もかもやってくれた。私に気遣い、なんでも言ってくれ、実際、何でもしてくれた。心から感謝している。義母は素晴らしい方だということは強調しておく。しかし、実母なら「ありがとねー」くなのだが、嫁からすると「申し訳ありません。ありがとうございます」、になってしまう。赤ちゃんが泣きやまないと「もうムリ!!」とか「素」の泣き言が言える。裸のまま赤ちゃんが泣いている!と風呂から出たり、、昼間のワイドショーとか乳丸出しで授乳しながら見たり。それも義母は何もいわずにやらせてくれたが、それでも、どこかに遠慮はある。
だから、最高なのでは「夫が最低でも1か月育児休暇を取得する」。これにつきる。ただし、家事のスキルのない夫をお持ちの方、気は使うけど気が付かないだけでイライラするだけなので、夫次第、ですけれどね。
私は、今回、実母が母(私の祖母)の介護があったことや、夫が育児休職は取れず(正確には、制度はあるが使える空気ではない)断念した。後付けだが、違った結果があったかもしれないとも思う。
ところで上の子だが、「パパイヤ期、ママがいい期」はさらに拍車がかかり、食事もバランスのとれたものをとあれこれ作ってみるが、全く手を付けずに号泣したり、それまで正直あまり手のかからない子だったわが子が魔の2歳児を体現するようになっていた。
そんなこんなである日出産日は突然やってくるのであった。