kawauso編集長のぼやきVol.25「ナラティブ」
あー、読者の皆さんこんにちは、kawauso編集長デス!
本日は、ナラティブについての感想を書きます。
ナラティブとは、ユーザーが綴る物語
そもそもナラティブとは何か?
編集長、最近まで知らなかったから
ココナラ的な出店サービスのサイトかと思っていました。
もちろん、そうではなくて簡単に言うと、
ユーザーが無意識に点と線を繋いでストーリーを作るように仕向ける作品の事を意味します。
何?余計に分からなくなった、じゃあ、後半により具体的な内容を解説します。
超ナラティブなSLG維新の嵐
編集長は、昔、光栄の維新の嵐というSLGが大好きでした。
今、考えると、このゲーム、超ナラティブなゲームなのです。
ゲームのシステムを簡単に説明すると、プレイヤーは、
西郷隆盛、坂本龍馬、近藤勇などの幕末の人物となり、
武力ではなく思想の力によって、要人(武将みたいなもの)を説得し日本の世論を変えて、大政奉還や王政復古、公武合体などの
最終目標を目指すというゲームです。
このゲームは、プレイヤーがRPGのように、
マップ上を歩き回り、途中途中で要人を尋ねて、説得を挑むんですが
別に説得しなくてもよく、ただの人斬りになって要人に斬りかかり
殺害するという事も出来ます。
例えば、近藤勇を選ぶと、同志(自分で操縦できる要人で5名まで造れる)の
沖田総司や土方歳三と、坂本龍馬や桂小五郎を追いまわして
日本の果てまで追いつめて殺害したり、逆に尊攘派のテロリストになり
井伊直弼等の佐幕派の要人を殺害できます。
※ただ、建物の中では攻撃コマンドが使用できないので、
決して城から出ない将軍や天皇を殺害する事は出来ない仕様です。
また、一つの藩を説得して藩主の信頼を得ると
藩兵を動かす事が可能になり、これで他藩の藩兵を倒すと
他藩の思想を大きく変える事が出来ますし、
江戸城の城兵を倒すと討幕が可能になります。
このように維新の嵐は、大したイベントはないのですが、
とにかく自由なスタイルのゲームなのです。
黒幕気分を味わえる維新の嵐
維新の嵐では、要人の思想は、尊皇・公儀・佐幕が
100%中、何パーセントあるかパラメーターで表示されています。
そして、佐幕パーセントが高い要人と尊皇パーセントが高い要人は仲が悪く、
説得が発生したり、一方的に斬りかかられたりします。
※全てがそうではなく、要人の性格づけにもよりますが、
桃井春蔵や、有馬新七は、狂犬レベルで佐幕派と公儀派の要人に
問答無用で斬りかかってきます、面白いです。
kawausoは、それを利用して、例えば、薩摩藩の思想を一人を除いて
全て佐幕で統一してしまい、たった一人、尊皇の要人(有馬新七)が薩摩に戻ってくると、
たちまち、佐幕派の要人に攻撃されて逃げていくという仲間外れプレイを
度々、楽しんでいました。
(くっく、有馬新七め、何が起こったか理解できまいケッケッケ)
プレイヤーのkawausoは、薩摩の城下町マップの建物に入り高見の見物です。
こういう黒幕プレイも維新の嵐の醍醐味でした。
これらは、ゲームの目的では全然ないのですが、
自分の中で勝手にゲームの目的を見出し、
ゲームクリアとは関係ない遊びを産みだしてしまう
これが、ナラティブの一つ、ユーザーが綴る物語なのです。
自分で既存の物語に別の物語を見出す
編集長は詳しくありませんけど、ガンダムなんかも多分そうで、
スピンオフ作品なんかは、ガンダムの本筋の話を別の視点から追ってみた
そういう意味でナラティブストーリーです。
ギレンの野望なんかもガンダムを逆から見たナラティブストーリーですよね?
三国志を劉備や孔明以外の目線で追う話もそうだと言えるでしょう。
こういう風に、ゲームの本筋を外れて、プレイヤーがナラティブを見出して
楽しめるゲームなり企画は、盛り上がりやすく長続きするそうです。
kawausoのナラティブの話はこの辺でオシマイ