kawauso編集長のぼやきVol.16「はじ三に小難しい記事が載る理由?」
kawauso編集長です。
皆さんは三国志初心者ですか?それともマニアですか?
はじ三は三国志をゆるくわかりやすくをモットーに
運営していますが、その割には初心者には、
難しい記事も載せているなとは思いませんか?
それはどうしてなんでしょう?
決してマニアの為ではない
はじめての三国志に小難しい記事が掲載されている理由、
それは別に三国志マニアが読むからではありません。
マニア向けのブログなら、むしろ、はじ三じゃない所に
凄いマニア向けブログが沢山存在しますから、
そこをお勧めします。
実は、はじ三の小難しい記事は三国志初心者の
ステップアップの為に載せているのです。
魏の六将キングダムの見過ぎだろww
魏は五将だろ、六大将軍ってキングダムと混同してるやつが三国志語ってんじゃねーよというコメントを見つけました。
しかし、正史には、張遼(ちょうりょう)、楽進(がくしん)、
于禁(うきん)、張郃(ちょうこう)、徐晃(じょこう)そして、
徐晃伝の付録として朱霊(しゅれい)がいて、
朱霊を含めると六将になります。
朱霊は後将軍、高唐亭侯で曹操の廟に祀られた二十人に入りますし
(逆に于禁は入っていない)
格としては残りの五人に劣らないので、
なので魏は朱霊も入れて六大将軍という理屈も成り立つのです。
「それが正しいんだぜ物知らず!」という断定の意味ではなく、
そうとも言えますよという事です。
このような応酬が出来るから三国志の話をするのは
楽しいと思うのです。
コメントを書き込んだ人が、そこまで知っていれば
批判的なコメントも、もう少し面白いものになったのに
そう思うと残念なわけなんですよ。
三国志を深く知っていく楽しさ
世の中は、どんどんファストになっていきます。
何よりもスピード、要点、結論、白黒、二者択一
そういうモノが持てはやされ、断言する事が素晴らしい事のように
思われています。
もちろん、そうであった方が良いジャンルもあるでしょう。
サービス業とかね・・
でも、歴史のような趣味の分野で、スピード、要点、結論、
白黒みたいなファストが流行るのは違和感があります。
そうでなくても三国志は、
悠久の中国大陸が舞台ですし100年興亡の物語です。
黄巾(こうきん)の乱、董卓(とうたく)の独裁、
群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)、官渡決戦、赤壁、
漢中攻略戦、夷陵いりょうの戦い、北伐、五丈原、終り
これだけじゃあ、あまりに寂しすぎます。
だから、はじ三は、わざと横道にそれていくのです。
曹操(そうそう)と劉備(りゅうび)と孫権(そんけん)ばかりではなく、
袁術(えんじゅつ)を取り上げたり、
遼東公孫氏(りょうとうこうそんし)を取り上げたり、
劉璋(りゅうしょう)や劉表(りゅうひょう)を取り上げてみたりします。
彼らの細々した部分を知ると、一概に雑魚ざことは言えない
様々な事情が見えてきて、どんどんファストではなくなる。
白黒で割り切れなくなる、
でも、それだけ三国志を深く知る事が出来ます。
そうなってくると、もう誰が主人公とか主役とか
どうでもよくなり、三国志をより深く見れるようになる。
そこが楽しいとkawausoは思うのです。
情報を教養にまで深化させたい
三国志の知識を深化させる事は三国志を情報ではなく
教養にまで高めていく事に外なりません。
三国志を通して世の中の流れや自分の人生や、
その他、もろもろの事を受け入れていく
古典の四書五経ではありませんが、
立派な古典である三国志を通して
人生に実りをもたらす所まで教養を深める。
はじめての三国志という媒体を通じて、
読者をただ三国志情報を求める存在から趣味へ、
そして教養へと深化させていく手伝いが出来たらなと思い
はじめての三国志は、やや難しい内容でも、
憶する事なく掲載しているのです。
なんでも速く、的確、即断の世の中だから、
「そんな簡単なもんじゃないよ」という心の余裕を持ちたい
周囲に流されない歴史感覚に棹(さお)を差すしっかりした己を確立したい
ひたすら即答を求めるファストばかりの社会に敢えて異を唱えていきたい。
このような事を三国志を通して世間に普及させたい。
そして、底深い三国志文化を再度日本に根付かせる
これが編集長とはじさんの中の人の願いです。
はじ三で小難しい記事を見つけたら
kawausoが試そうとしていると思ってちょうだい!