イェイすぎるっ!
たくさんのかたのnoteを、読んでると、私も漫画が描けたらなぁとたまに思う。
何て言うか、思考を乗っけずに落ちもつけずに、子どもの感情の揺れ動き、世界の美しさをありのまま表現できる絵って、すごいなーと思う。
それを文章で表現するのって、難しい。ぱっと、読者に感情を委ねて終わる、そんなやり方が難しい。
絵がかけるってうらやましい。
でも、私がまだまだなだけなんだろうな。
文章が視覚に訴える人っていらっしゃる。
よしもとばななさんの文章の、はっとした色が大好きだし、北村薫さんのミステリなのに目に浮かぶような情景にふるえるのだから。
先日、娘が自宅トイレで排尿成功!三回に一回くらいの確率ということで、とても喜ばしく、イェイ!とハイタッチをした。
それがまた彼女は楽しかったようで、それから排尿イコールハイタッチになり、ハイタッチも、
ハイタッチタッチタッチタッチタッチ
くらいに伸びた。勢いがよすぎて、跳ね返って便器の蓋に頭を打ちそうな勢いだ。
イェイイェイイェイイェイイェイ!
そして、2歳児がいう。「イェイすぎるっ(笑)」と。
すぎるなんて言葉どこで覚えてきたのやら。なんとポジティブな「すぎる」だろう。
絶妙な表現に、思わずメモをとる。
これは、まじ卍のつぎに来るんじゃなかろうかいや、こない。
しかし言い得て妙だなぁと、我が娘ながら感心する。次の瞬間、タオル掛けにぶら下がろうとする娘を慌ててとめる。
で、昨日の夜。自分の布団に横になっていた娘。急に「赤ちゃんで寝たい」と立ち上がり、寝かしつけのために隣に座っていた母の膝の上に横になり、久々にお座りだっこで寝ようとした。
こちらも久々で感慨にふけっていると、もぞもぞもぞもぞ動いたあとぽそりと、
「頭が痛すぎるっ!」
といって、布団に帰っていった。
もうすぐ二歳半。
膝の上に収まらないほど、大きくなってしまったもんね……。
切なさと、愛しさと、絶妙な言葉に、ぷっとなった母だった。
こんな瞬間を、イラストにできたらいいのだけど、きっと私がかいたら、抱かれているのに収まらないかわいいはずの2歳児が、競り落とされたマグロみたいになってしまうのだろうなぁ。