たしかに、とっさに手を引っ込めて、その後に熱さや痛みを感じる、ということは、良く経験することですし、あまり不思議に思ったこともありませんでした。皮膚を起点としての反応として説明されています。しかし次のような見方もありそうです。
この引用にしたがえば、手を引っ込めるのに小脳が介在している、ともとれそうです。小脳は独立したモジュールからできているのだから、以下のような意志を持たないゾンビを支配しているのでしょうか。
さまざまな臓器のはたらきには、おそらく、小脳はかかわっていないように思われます。そして、皮膚もそのような臓器であるとするならば、小脳を介していないのかもしれません。そして更科は「生命活動の99パーセント以上は、こういうゾンビが行っているのではないか」と推測しています。
意識は「モジュールのあいだで情報のやり取り」により生じるのであろうし、時間もかかるし、エラーも生じやすくなる、というリスクがあります。99パーセントの生命活動と1パーセントの意識との対立が、特に人には大きいようです。