快感回路
「日常生活から外れた」とは、「ハレ」の一種だといってもよいのかもしれません。日常=ケにケガレがたまって不快におちいり、悪習も含めた非日常的な行為をとることで、不快から逃れる、まるで「死の欲動」ですね。高まった欲望(不快)を性行為によって処理し、オーガズム=死という快の状態に至ろうとする、という点においてですが。
快感回路が刺激を受けるとドーパミンが放出され、快感がえられますが、しかし、それだけでは「快」の状態にはならない、といいます。
たしかに同じ行為をとっても、ある人は「快状態」に導かれるが、そうではない多くの人たちがいることは承知のとおりです。そして、より強い快を求めることで、依存症に陥り、強迫的にそれを求めてしまう、というリスクもあります。
そして、人間には特殊な「快」があるといいます。
デイヴィッド・J・リンデン「快感回路」河出書房新社 2012
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