個人的2021年劇場鑑賞映画総括

前書き

 今年ももうすぐ終わりだが、ふと今年って何本映画観たんだろうと思い、映画.comさんで毎回Twitterに上げている半券の画像と照らし合わせてリストを作ったところ、今日観てきた『呪術廻戦 0』でちょうど30本。
 リピートした回数も含めるとひと月に3回くらいは映画を観ていた計算になるらしい。正直週1くらいで通っているつもりだったのだが多いんだか少ないんだか。

 ということで、就職したり、また寝れなくなって転職したり、高難易度ローグライクシューティングアクション死にゲーが楽しすぎてそれどころでなかったりで半年以上感想を書いてこなかったが、年末の総括位は書いておこうと久しぶりに筆を執っている次第です。

本題

 では前置きもこれくらいにして早速感想をまとめていく。今回は個人的にも後で見返した時にわかりやすいかと思いTier表にしてみた。下記画像がそれである。

画像1

(Tier表の見方は、今回は上のほうが評価が高く、同じ行の中でも左側の先頭に位置するもののほうが評価が高い。)
 Tier表はTIERMAKER様、ポスター画像は映画.com様よりお借りしました。

 あくまで個人的な評価なので異論はあると思うがここでは聞き入れないものとする。

 全部について感想を書いていくとものすごい量になっちゃうので一部抜粋して紹介しようとおもう。


《ラストナイト・イン・ソーホー》

 すごい。12月も末も末に観たんだが正直今年最強だったんじゃないかとさえ思った。映像、演技、音楽、悪いところがない。
 画面の動きや構図が観ていて楽しくて飽きないし、音楽も含めずっと華やかなのにホラーになっていて、ハロウィン等のキャラもののホラーとはまた違った意味で最高に楽しいホラー映画だった。というかホラー関係なく超いい映画だったと思う。

 一個難点があるとすればこの作品はストーリーで人を吊るのがとても難しそうだなと思っていて、是非予告編を観てほしい。

 実はPVが地元の劇場で一度も流れてくれなかったのだが、大学時代の後輩との雑談中に話題になり、そこから興味をもって観に行った。本当に危なかった。

 ★5の三本は順位付けにとても悩んでいて、この三本はほぼ差がなく横並びで500億点あげたい。


《フラ・フラダンス》

 個人的ダークホース枠。地元がいわきなので映画を観に行くたびにこの作品のPVが流れていて、正直観に行くまで一つも期待していなかった。

 いわきが舞台のアニメは以前にも《薄暮》という劇場アニメをやったことがあるのだが、上記の表に当てはめるなら《モンスターハンター》の右側くらいの作品であり、まぁ一言で言うと私はあれの二の舞になるんだろうなと思って観に行ったわけだ。

 ところが出てきたのはアイカツ!であった。
 アイカツ!のような所謂女児アニメの文脈を観れない人はいるだろうから正直観る人は選ぶかもしれないが、それ以前にキャラデザが良く、背景が良く、音響が良く、音楽が良く、ストーリーはそこそこであれば、声優は多少へたっぴでもいい映画になるんだなぁとかなり気持ちよく出てくることができた。

 地元いわき民の私からこの映画で特に評価したいのは主に2点で、フラガールのステージの音の響き方がちゃんと再現されていたことと、いわきの冬の空を描いてくれたことだ。

 前者は言わずもがな(気になる方は是非スパリゾートハワイアンズへ行ってみてほしい)なのだが、後者は多分私にしかない加点ポイントである。
 私はいわきで最もきれいなのは海でも山でもなく空だと思っていて、特に冬の澄んだ空気の夕日がとても美しいのである。それをクソ田舎のではあるものの、嫌なものとしてではなくとても美しく表現してくれたことをとてもうれしく思うのだ。

 実際私は後日一番好きなシーンの舞台である回廊美術館に足を運んだがなかなかいいところであった。

画像2


 こうやって、「この場所行ってみたいな」となるアニメは良いなと思います。作中にも多少「市からこのセリフ言わせてくれって頼まれたんだろうな」と思う箇所はあったものの、それでも普通に観られる内容に収まっていて、私の中ではかなり評価が高い映画でした。


《聖地 X》

 最後に紹介するのは今年ワースト映画、《聖地 X》だ。まずはPVを観てほしい。

 『驚愕のエクストリームホラー』である。
 《ハロウィン KILLS》の上映前にこの予告が流れたときには心底期待したものだ。

 だがふたを開けてみればどうだ。そこにあるのはホラーではない。
 まさかホラー映画を名乗る新作邦画を観ていて《樹海村》のほうがまだマシだったと思うことになるとは思わなかった。

 《犬鳴村》や《樹海村》が30点、つまり赤点の映画だとするなら、今作は40点の出来だが答案用紙に名前が書いていなかったので試験資格がない、みたいなそんな映画である。

 ホラーを名乗ってはいるものの、これは世にも奇妙な物語のコメディ回というか不思議回を長尺にしてホラーっぽい匂いがするようにしただけの作品で、根本的にホラー映画としての体裁を成していない。
 オール韓国ロケである理由もないし、解決編は演劇そのままで何を見せられているんだろう感がすごい。
 でもホラーになりそうな雰囲気だけはずっと漂っているから、私は観ながら
「ここから一体どんなホラーになるんだ!」

「結構時間たった気がするけどきっとここからさっきの描写がつながってホラーになるんだ!」

「物語締めに入ってる気がするけどここからきっとどんでん返しがあってホラーになるんだ!」

「スタッフロール始まっちゃったけどきっとクレジット後に何かあるんだ!」

「終わった...。」
といった気持ちであった。

 このPVを作ったやつは本当に天才だと思うし、これをホラーとして売り出そうと思ったやつはレンタルDVDショップで洋画の棚からホラー映画全部借りてきて勉強し直してほしい。

 正直これを世にも奇妙なでやってくれたならなかなかいいじゃんで終わってた未来もあったかもしれないのに、邦画ホラーのプロモーションが如何に終わっているかということをまざまざと見せつけられる羽目になった。
 そりゃ観に行っても劇場私しかいないわけだ。私ももう二度と観たくない。
 でもみんなはこの失敗を後世に伝えていくためにも、なんとかして観てくれよな。


さっくりまとめ

 とまぁこんな感じで3本だけピックアップして紹介させていただきました。自分で見返す用のやつなので「如何でしたでしょうか」というのもおかしな話ですが、気になった物があればいずれ観てみてくださいね。

 それとリアルな知人であれば今回載せた作品に関しては感想戦ができますので是非。

 来年一発目はスパイダーマン ノー・ウェイ・ホームからスタートなので、来年のTier表はもう★5枠が一枠埋まっているわけだけども、来年もいっぱい面白い映画が観れるといいなぁと思います。

おまけ

今年劇場で隣からスマホの音や喋り声が聞こえてきてキレそうだったタイトル
・映画大好きポンポさん
・プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章
・マトリックス レザレクションズ
・劇場版 呪術廻戦 0

キレたタイトル
・ほんとうのピノッキオ

 本当、少なくともこれを読んでいる方はそんなお馬鹿さんではないと思いますが、上映中は皆さんお静かに。スタッフロール中もまだ上映されていますよ。
 皆さんマナーを守って気持ちよく映画を観ましょうね。

 それでは。

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