光を求めて(4日目)
太陽を見るたびに、つくづく地球という惑星の絶妙な位置関係に感謝したくなります。
隣の惑星では、平均気温がマイナス43度だそうで、当然植物が育ちそうに思えない気候です。
そんな過酷な状況下で、植物を栽培して生き延びる映画もありましたが、わたしにとっては室内に太陽光を取り込むことの方が重要です。
パキラが元気良く育つために、太陽光が必要だからです。
適当に窓際に置いておけば陽の光に当たるだろうと思っていましたが、ふと朝日はどこにあるのか探してみると、向かいのビルに隠れて、わたしの部屋に届いていないことに気付きました。
わたしの部屋についている窓は、東と北向きなので、東から南へ昇り西に沈む陽の光が室内に届くことはないのです。
と思いきや、ロフトから光が差し込み、床と壁に日光が届いている場所を発見しました。
すかさず、パキラをロフトに置きます。
普段は、不快になるほど部屋が暑くなる原因の一つであろう天窓からの光が、パキラにとって唯一の救いの道になろうとは思いませんでした。
人生万事塞翁が馬です。