駅のホームにゴリラ
駅のホームにゴリラがいます。
ウホウホウホウホ
大変だ。駅員さんを呼ばなきゃ。
「駅員さーん!!」
「はーい!!」
「ゴリラがホームにいますよー!!」
「はーい!!」
タタタタター!!
駅員さんはバナナを持ってやってきました。バナナを餌にゴリラを移動させるつもりなのでしょう。ゴリラの前でバナナを揺らしています。催眠術師のようです。
ゆらゆらゆらゆら、ゆらゆらゆらゆら
「はい。バナナが欲しいでしょ〜。こっちに来なさい〜。」
ゴリラは動きません。
「どうしたの〜。こっちに来なさい〜。」
「バナナいりませんゴリ。」
とゴリラは言いました。
「なんですとー!!」
プーッ!!
ちょうどホームに電車がやってきました。
「おらー!!」
駅員さんはバナナを電車に投げつけました。
ピューッ!プチッ!
バナナは電車にぶつかり潰えました。
「おら、お前のせいでバナナが一つ無駄になったんだぞー!!」
駅員さんは叫びました。目が血走っています。
「お前のせいで一つバナナがー!!」
親バナナも来て言いました。
「どう責任とってくれるんだー!!」
「そうだそうだー!!」
「お、俺のせいゴリか?」
ゴリラは戸惑っています。
「お前のせいだ!!」
「とぼけるなー!!」
二人は攻め立てます。
プーッ!!
また電車が来ました。
「お前のせいだー!!」
「尊いバナナがー!!」
「俺が、俺が悪いゴリねー!!」
ゴリラはやけになって線路に飛び込みました。
危ないーっ!!
ドガーンッ!!
電車がぶっ飛びました。
「電車ぶっ飛んだー!!」
「ぶっ飛んだー!!」
次の瞬間、なんとぶっ飛ばしたゴリラがすごい速さで移動してぶっ飛んだ電車を支えました。
しゅんしゅんーっ!!
「な、なんてこったー!!」
「ゴリラなのに早いー!!」
みんな驚きました。
「実はゴリラじゃないゴリラ。」
びりびりびりー!!
そういうとゴリラはマスクを剥がしました。実はゴリラはバッタ人間でした。
「ああ、バッタ人間だから速かったんだ。」
「そうなんだそうなんだ。」
ぴょんぴょーん
バッタ人間は線路の上をぴょんぴょん跳ねています。
流石だねー!!
完