ウエラの人気ヘアカラー「コレストンパーフェクトプラス」に新ラインが登場
日本法人設立から50年以上、独自の製品づくりが高い評価を受けてきたウエラが次々と新たな取り組みを行っています。
人気のヘアカラー「KOLESTON PERFECT +」に登場した新ライン「LUXE COLOR COLLECTION」とはどのような特徴があるのでしょうか。
■ウエラの「KOLESTON PERFECT +」に新ラインが登場
ウエラの人気ヘアカラー「KOLESTON PERFECT +(コレストンパーフェクトプラス)」に、新ライン「LUXE COLOR COLLECTION(リュクスカラーコレクション)」が登場しました。
この新ラインは脱・白髪染めをテーマにしており、シェードは4色です。
・どんな素材でも塗りわけせずに使える
リュクスカラーコレクションの大きな特徴は、黒髪・白髪・ブリーチ毛といったどんな素材でも塗りわけせずに使える点です。
美容業界では今、白髪素材へのカラー市場が急成長を続けており、ウエラも大人世代へ向けたカラーデザインの開発が進められていました。
白髪素材のカラーでは黒染めの脱染やブリーチハイライトなどが必要になるケースが多く、素材の状況に応じて塗りわけていました。
そういった背景を踏まえ、ウエラが開発したのが塗りわけせずに使えるリュクスカラーコレクションです。
・大人が使いやすい4色のラインナップ
リュクスカラーコレクションのラインナップは4色。
◎カラーコントロール「リュクスグレイ」
◎カラーコントロール「リュクスベージュ」
◎クリエイティブ「/89リュクスシルバー」
◎クリエイティブ「/71リュクスアッシュ」
いずれも大人世代の肌になじむように赤みを抑えたり、彩度を落としたりと工夫が見られるカラーばかり。
肌なじみがいいので、洗練さがありつつも優しく上品な印象になりやすいとのこと。
■そもそも「KOLESTON PERFECT +」とは?
サロン向けヘアカラーとして人気のコレストンパーフェクトプラスは2020年にフルリニューアルを行い、黒髪・白髪問わずに提案できるカラー剤となりました。
コンセプトは「美発色カラー、8週間続く」。
繰り返しカラーによるダメージを抑え、ツヤのある美しい髪を実現するヘアカラーとしてウエラが提案するシリーズです。
・独自技術のピュアバランステクノロジー
ヘアカラーを行った際に、発色の悪さを起こす原因といわれているのがフリーラジカルです。
フリーラジカルはカラー剤に含まれる過酸化水素水と、髪の金属イオンが反応することで起こります。
これにより本来の色素結合がしにくくなり、発色が悪くなったり変色したりしてしまいます。
また、キューティクルにも影響を与えるため、髪が傷んでしまうおそれも。
そこでウエラはなるべくフリーラジカルを発生させないカラー剤の開発に取り組み、誕生したのがピュアバランステクノロジーです。
この技術により髪の金属イオンを保護し、カラー剤の過酸化水素水と反応するのを阻止できるようになりました。
・鮮やかな髪色を最大8週間維持できるように
プアバランステクノロジーによってフリーラジカルが発生しにくくなったことで、これまでにないカラーが実現できるようになりました。
◎くすみのない鮮やかな髪色
フリーラジカルの発生を抑えることで本来の色素結合がしやすくなります。
そのため、くすみや変色が起こりにくくなり、イメージ通りの髪色に。
◎髪へのダメージを軽減
ピュアバランステクノロジーは髪の金属イオンを保護する働きをします。
つまり金属イオンがキューティクルを傷めてしまう状況を防ぐことができるということ。
これにより髪へのダメージを軽減できるようになりました。
◎鮮やかな色とツヤを最大8週間維持
コレストンパーフェクトプラスでは、オイルデベロッパーも一新しています。
この新しいオイルデベロッパーとピュアバランステクノロジーの相互作用により、髪の表面に残る不純物を最小限に抑えることに成功。
鮮やかな発色が実現しました。
また、髪へのダメージを軽減することで色とツヤを長く維持できるように。
ウエラでは最大8週間維持できるとしています。
■REDEAL中村雄樹氏プロデュースの「White Collection」も人気
ウエラのコレストンパーフェクトプラスといえば、2022年10月に登場した「White Collection(ホワイトコレクション)」も人気です。
ホワイトコレクションは、デザインカラー特化型サロンとして知られる「REDEAL(レディアル)」のCEO中村雄樹氏がプロデュースしたもの。
・「白っぽいカラー」が叶うコレクション
ホワイトコレクションはサロンで人気の定番色である「白っぽいカラー」を提供できるカラー剤です。
ラインナップは次の4色。
◎カラーコントロール「ホワイトベージュ」
◎カラーコントロール「ホワイトピンクベージュ」
◎クリエイティブ「/18ホワイトパール」
◎ブライトブラウン「/76ホワイトブラウン」
クールな白、あたたかみのある白、透け感の残る白など、幅広い年代に対応できるラインナップです。
白っぽいカラーは人気の色ではあるものの、施術履歴によっては色の表現が難しいことも多いそう。
しかしこのホワイトコレクションなら複雑な履歴に対してもクオリティの高いブリーチデザインが継続的に提供できるとのこと。
・REDEALのCEO中村雄樹氏とは
埼玉県大宮にあるデザインカラー特化型のサロン「REDEAL」のCEOを務める中村雄樹氏は、デザインカラー技術の高さが評判の美容師。
「はんぺん」の愛称で親しまれている。
2015年に都内有名店に入社すると、美容師歴2年でカラー指名売上200万円を達成。
これは当時業界最速となり大きな話題となりました。
「REDEAL」をオープンさせたのは中村雄樹氏が25歳のときで、これにより完全独立を果たします。
ウエラとの共同開発によるホワイトコレクションの制作には2年の時間をかけており、その完成度の高さから発売月には欠品が出るほどの人気に。
■社名変更により「ウエラジャパン合同会社」に
ウエラはドイツの美容師フランツ・シュトレイヤー氏が1880年に立ち上げた会社です。
着実に実績を重ね、今では美容業界を代表するグローバルカンパニーに成長しました。
市場規模の大きさもあって単独での経営は難しく、2003年にP&Gに吸収合併されたのち、2015年にコティへと売却されます。
そのコティも2020年、ウエラの株式60%をアメリカの投資会社であるKKRへと売却しています。
・ウエラの日本支社は1972年設立
ウエラが日本に支社を立ち上げたのは1972年でした。
ウエラジャパン株式会社との名称にて現地法人として設立。
後にウエラカンパニーグループHFCプレステージジャパンに社名変更していました。
主な事業は次の3つ。
◎ウエラプロフェッショナル:イルミナカラーなどのサロン専売品の取り扱い
◎ウエラトーン:コンシューマー向けラインナップ
◎OPI:ネイルブランド
2023年には社長人事も行われています。
これまでアジアパシフィックプレジデントと日本支社の代表執行役社長の兼任していたステファン・ガー氏に代わり、小室達明氏が代表権のない社長に就任しました。
ステファン・ガー氏はアジアパシフィックプレジデントに専任することに。
就任は2023年3月1日付。
・2024年2月1日付で「ウエラジャパン合同会社」に
小室達明社長による新体制の下、再出発したウエラはさらなる社名変更を発表しました。
2024年2月1日付にて次の通り社名変更するとのこと。
◎新:ウエラカンパニーグループ ウエラジャパン合同会社
◎旧:ウエラカンパニーグループ HFCプレステージジャパン合同会社
この社名変更には「ウエラ」の文字を再び社名として掲げることに大きな意味があるとしています。
日本法人が設立されてから50年以上が経つウエラは当初から、独自開発された製品が高く評価されてきました。
新しい価値を生み出すチャレンジ精神を思い出し、さらなる挑戦を続けていこうという意気込みが込められているとのこと。
ちなみに、この社名変更に合わせて本社の移転も行われました。
◎新:〒163-1427東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー27階
◎旧:〒107-0061東京都港区北青山3-3-5東京建物青山ビル1階
旧本社は「ウエラ スタジオ東京」があるビル内に設置されていましたが、社名変更を機に、元々他部署が入っていた東京オペラシティタワーへと移転することに。
拠点も新たにチャレンジに挑むことになります。
・「ウエラ」の言葉の意味
ドイツの美容師フランツ・シュトレイヤー氏によって設立された「ウエラ」はドイツ語で「波」を意味します。
女性の髪が波のようになびくウエラのロゴはここからきているのでしょう。
当初はドイツ国内でヘアウィッグの製造と販売を手掛けていたウエラですが、「美しい髪だけをつくりたい」というシュトレイヤー氏の思いから徐々に取り扱いを増やし、今に至ります。
■ウエラジャパン合同会社の概要と今後の方針
社名変更と本社移転により新たな挑戦を行うとしたウエラについて、会社概要と今後の方針をみていきましょう。
・会社概要
◎社名:ウエラカンパニーグループ ウエラジャパン合同会社
◎所在地:〒163-1427東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー27階
◎URL:https://www.wella.com/retail/jp-JP/haircolor
◎代表:社長 小室達明
◎設立:2016年10月1日
◎資本金:1億円
・2024年にウエラが取り組む方針
社長である小室達明氏が行った「2024年ウエラプロフェッショナル方針説明会」では、取り組み強化として次の3つを挙げました。
◎東京イノベーションセンターの本格稼働
2023年に、これまでシンガポールにあったアジアのプロダクト開発拠点を東京へと移設したのが東京イノベーションセンターです。
2024年はこの拠点の本格稼働により、日本人向けの製品開発をベースに新しい価値の提供を行うとしています。
◎スタジオ東京のリノベーション
本社機能を移転させたことで単独施設となったスタジオ東京のリノベーションを実施。
スタイリストが集う場所として、スタジオの価値の再定義と変化によって時代に沿った施設とするとのこと。
◎製品ラインナップの拡充
これまでのカラーラインナップだけでなく、ケア製品の展開にも注力していくそう。
東京イノベーションセンターの本格稼働により、特許を取得したウエラ独自の新しい価値の提供を行う。
ケア製品の新しいラインナップは2024年にローンチするとのこと。
小室達明社長は、社長就任時に「引き続き、ウエラカンパニーグループがその伝統に裏打ちされた進化を遂げ、美容業界の発展に寄与していけるよう尽力してまいります」とのコメントを発表しており、この取り組みもその一環であることがうかがえます。
サロン専売品として人気のカラー剤シリーズ「KOLESTON PERFECT +」に素材ごとに塗りわける必要のない新ライン「LUXE COLOR COLLECTION」が登場しました。
黒髪・白髪・ブリーチ毛など、どのような素材でもそのまま使えるとあってカラー剤の新たな価値として話題となっています。
ウエラは新社長の就任に日本法人の社名変更、本社移転など、経営体制を大きく見直し・変化させており、今後の挑戦に注目が集まっています。
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