はじめて買ったCD。それは本当に「Gift」だった。
私が初めて購入したCDは、TM NETWORK 「Gift for Fanks」です。例にもれず「Get Wild」で彼らのファンになった私はこのCDがレコードやカセットテープの販売をしないという噂をきっかけにCDコンポ(レコードプレイヤーとカセットテープデッキ、CDプレイヤーが一体化された機器)も当時高校生だった自分のバイト代をはたいて購入しましたから思い出深いCDでもあります。TMの楽曲自体は「YOUR SONG 」の頃から知っていて興味がありました。CDには私の知らない楽曲も入っていて「8月の長い夜」で一気に落とされました。今だと「沼」とかいうものでしょうか。「君の声が泣いている~」とささやくような宇都宮さんの声が何度も聞いても、今でも切なくなって泣きたくなります。当時失恋したとか、恋愛に悩んでいたなんてロマンティックなことはなくて、何かに同調して泣きたくなるわけではないのだけど、声が本当に切なくて、何か「8月の長い夜」という映画を見て泣いているような気持ちになります。実際このCDにはライブ映えするロックナンバーの方が多い印象なので、私には逆にこのメローな楽曲が目立ったように思います。手元にもうこのCDはありませんが、時折データを引き出しては今でも聞いてしまう大切な曲をまさに「Gift」してくれたCDなのです。