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普通の道。
地元でのライブが良すぎたので、おかわり。
The Ordinary Roadと名付けられた新しいアルバム。
ジャケ写を見て、東京の何処なんだろう?
六本木か、目黒とかなのかな?と
思っていたけど、よくよく目を凝らして見てみると
「あぁ、阿佐ヶ谷だ…」と気が付いた
左奥の建物は商店街の入り口のアーケードだ。
とても雰囲気のある写真だから逆に気が付かなかった。。
当時、中央線と丸の内線ユーザーだった自分の
生活圏内の場所だった。
写ってないけど、北口の西友で買い物してたし、
リズム隊の2人が向いている方向の直ぐ先にある
神社で、毎年初詣に行っていた。
何なら、この横断歩道は、夜のランニングコースだった。
急に色んな事を思い出した。
パレイドリアという曲がアルバムの中で1番好きなのだけ
ど、今でも阿佐ヶ谷で働いている、大切だけれど…もう会
えない人の事を思い浮かべながらゆらゆらと聴いていた。
ボーカルのホリエさんは一見飄々としている様に見え
て、中に熱い気持ちを隠し持ってる。
長崎出身の九州男児だからか、分からないけど。
昔インタビューで、自分たちの音楽がもっと街中に広ま
って沢山の人に聴かれたら、もっと素晴らしい世界にな
ると思うと言っていて、音楽を聴いた人の心の中で起こ
る現象を信じている人なのだろうなと感じた。
ボーカリストにしては珍しい程の自己顕示欲のない人だ
から。
音楽を介したコミュニケーションって言葉が、彼らのラ
イブには似合う気がしてます。
音はデカいけど、優しいのです。不思議な感覚。
当たり前の日常でも
些細な事に気づいて
大切な事を忘れない様に
その手助けをしてくれる音楽。
一瞬のタイミングで出会えたり出会え
なかったり。だからこそ、それぞれの普通の道を歩いて
いくしかないのですね。
聴けると思ってなかったから不意打ちだった。。
彼らのピアノを取り入れた楽曲は、どれも素晴らしい。
個人的に、世界で一番美しいと思う曲。
こんな曲を世に残せたら、どれだけ素晴らしい事だろうか。