
自動車メーカーの調達物流編 - 部品メーカーから見た自動車業界の実態
はじめに
この会社に入社したきっかけはリクナ◯◯クストを利用してでした。主にD車の部品を製造する会社で、その部門の調達物流を担当していました。ネジからハンドルやカバーなど、様々な部品を扱っており、単体では実際の使用箇所がわからないほど多岐にわたっていました。私は商品の説明は受けましたが、本当にこんなのを使っているのか?と疑ったことを覚えています。
業務内容
デスクワークと現場の割合
デスクワークと現場の仕事の割合は2対8ぐらいでほぼ現場にいました。
主な業務
現場業務
ラインへの部品供給
部品の荷受け
完成品の出荷
デスクワーク
D車からの生産計画対応
部材発注
日々のかんばん出し(毎日1時間以上)
ハンドル供給の実態
私は主にハンドルの供給を担当していました。狭いスペースで完成品を回収し、塗装会社への出荷を行っていました。新規車種が出たらもう大変で、すぐ不具合が起こる為、ハンドルの数が足らずに出荷できず、でも納期があるので、赤帽対応というのがよくありました。また、出したハンドルの塗装の不具合で、塗装から返ってきても廃棄というのがよくありました。新規車種の立ち上げの大変さを身を以て実感しました。
現場作業の実態
業務後にラインに立つこともあり、定時後から夜10時までラインに立ってました。ライン自体はそんなに難しくなく、パーツをとって、グリスをつけて、機械で圧着するのですが、淡々とした作業で自分には向いてなかったため、愚痴りながらラインに立った覚えがあります。生産が追いついていないので、声がかかってるわけですが、業務後にたちっぱで休憩無しで5時間はきつかったです。渡しの場合は、嫌々やってるためか、ラインに立つと時間の経過も遅く感じて時の流れの無情さを知りました。
棚卸作業の実態
棚卸しも大変でした。ネジ一つから数えるので、2,3日前から準備はしますが、当日は夜12時を回っても終わってない事も多く、次の日は、朝からデータ作りと睡眠時間をかなり削って対応していた覚えがあります。当時は上司との折り合いも悪く、仕事でキレたという初めての経験をしたのもこの会社でした。残業を強要され、予定があるのにキャンセルをさせられ、ラインに立ったときに、あーこの会社無理だなとよじ登っている崖から手が離れた瞬間を味わいました。
労働環境
勤務時間
勤務時間としては朝7時50分から17時までで、給料は安かったです。
給与・待遇
田舎にある工場だったので、物価が違うためか、給料は安く、ただ会社が見つかったから行ってみようかと思っていったのですが、生活の月の収支はマイナスで赤字続きの生活をしておりました。
休日
休日は土日祝と大型連休ありと聞いていたのですが、大型連休の半分は何かしらの仕事で出勤する人を募集しており、断りづらい雰囲気、また、土日も土はほぼ出勤しており、年間休日の実態としては少なかったかと思います。
やりがいと課題
やりがい
やりがいは自身の触ったものが身近な車に搭載されているのは、感慨深いものがありました。私が供給している部品が目に見える形で伝わるとやりがいはありました。
課題
ただD車が結構不祥事で生産が止まるときとか、コロナの時とかは休業しており、D車の影響をもろに受けるので少し不安です。D車自体が大きい会社なので大丈夫そうに思いますが、働いていて結構不安が大きかったです。実際やめていった人も多かった。
まとめ
もう少し給料を出して、残業等のバランスを取ってもらえればいい会社だったのではないかと思います。