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物欲

新学期や新生活が始まりそうで、まだ始まらない。

そのような雰囲気が漂う2月の初まり、私はとあることで悩んでいた。

「これ欲しい!」が多すぎる。

正確的には、物を新調したい欲が出てきている。例えば私が使っている定期入れ。それは7年間、公共交通機関を使うときの相棒であり、嵐の日も雪の日も一緒だ。(←そんな日に外に出るなというツッコミが来そうである。ところがどっこい休めない。)

個人的には手へのフィット感が増していると感じるが、中央にある飾りとチェーンの部分が錆びている。同じものをまた買いたいが、おそらくもう売っていない。どうしようか…同じものを使い続けようか…とは迷っているが、そろそろ新調したいと思う。

だがしかし。自分が使いたいと思えるものにまだ出会えない。やはり実際に店舗を見るだけではなく、インターネットに手を出す時が来たのかもしれない。

そんなことを考えながら、ネットショッピングのWebサイトを徘徊する。すると、なんということだろうか。さらに物欲が増した。

このままでは他のものを買ってしまう、という焦りからパソコンの画面を強制的に閉じた。瞬間的に強い力で閉じてしまったけど、パソコンは無事か。とりあえず動いたため、無事だ。
とりあえず良かった…と思いながら閲覧を進めていく。

正直なところ、日常生活で必ず使うもの(必需品)も買いたいとは思っている。

例えば、洗顔料やスキンケア用品。現在まだ半分ほど残ってはいるが、焦ってボトルを倒してしまう可能性がある。悲しいことに、確率はゼロではない。

普段寝坊をしてバタバタのことが多いため、お肌の生命線を床にぶちまけたくはない。あなおそろし。

「#想像したくもない未来」が完成しそうだ。

洋服や食料品たちも必需品に入る。今後買い揃えなければならないものもあるが、自身の財力には限界がある。ああどうしよう…と思いながら買いたいものをぐるぐると考えていた。

そんなこんなで、いつか余裕ができたら買いたいなと思うものを2つに絞ってみた。

1つ目は、ワイヤレスヘッドホンだ。イヤホンではないのかと思われた方もいるかもしれないが、これには理由がある。

イヤホンをつけていると耳の中の異物感と、蒸れる感覚に襲われる。また外の雑音が入ってきやすく、音を大きめに設定してしまう。音楽をよく聴く私にとって聴力の維持は死活問題。イヤホン難聴は嫌だ。

しかし、ヘッドホンだと耳の周囲が覆われるため(ある程度は)雑音が遮断される。また、耳の中の異物感も消えるため安心である。

(考えたくもないが、イヤホンの小さいゴムの部品が耳の中に残ってしまうことを想像してしまう。恐怖でしかない。)

今使っている有線ヘッドホンの耳に当たる部分がボロボロになり始めているため、いつか新調したい。

え、大きすぎて持ち運びがしにくい?その問題点は一旦無視しよう。

2つ目はシーリングワックスのセット一式だ。ロウを溶かしてスタンプを押すことで、模様を作るアレである。メーカーにこだわりはない。

手紙の封にも使われることが多く、個人的にはあった方がおしゃんになるなと思っている。ただ年に1回しか封筒を使って手紙を書かないため、実装するかは悩みどころだ。

ただ楽しみ用に作って、デコレーションの時に使用するという方法もある。そう何回も使わないかもしれないが、あったら相手を驚かせることができる一品。とあるSNSのショート動画でワックスを混ぜスタンプするものがあったが、とにかく綺麗だった。自分もいつか、あのような芸術品を再現できるようになりたい。

自身の欲しいものが増えているが、いつか買ってみたい。物欲を発散させることには限度があるが、できる範囲でやってみたいなと思う。そんなことを考えていたら甘いものが食べたくなったため、ソーダ味のグミを1粒口に放り込んだ。


…とは書いたが、私が欲しいものは他にも2つある。

まずは語学力。これはマストだ。新しい言語の勉強を始めたこともあり、一緒に話せたり、技術を向上することができたりする方がいたらいいなと思う。なお、この言語の話者は少ないためで会えるかどうかは不明だ。

次に、文才。これも割とマストである。noteを初めてから数ヶ月経つが、何人か弟子入りしたいと思うnoterさんに出会った。「推しです!いつも文章の更新楽しみにしてます!弟子入りさせてください!」と言ったらドン引きされる自信しかないが、彼らのような文章を書けるようになりたい。

色々考えながら文章を書いていたらお腹が空いた。「ぐぎゅぅぅ」と言っている。その音を聞いたらより空腹度が増した。

よし、食べるぞ。そう決意して約1時間後。食べすぎてしまったことに気がついた。本当は運動をしなければならないが、こんなクソ寒い中外には出たくないと思う。最後の抵抗として、その場で小さな足踏みを続けることで、カロリー消費を試みようとするのであった。

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