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学級懇談は、保護者に話してもらう
授業参観の後には、たいてい学級懇談があります。
特に若い教師なら、これに苦手意識をもっている人が多いのではないでしょうか。
自分よりも年上の保護者に向かって何を話せばいいのだろう、と悩みます。
しかも、いろいろ頑張って話しても、保護者の多くは無反応に見えて自信をなくす、という感じです。
私だったら、学級懇談で伝えたいことはプリントに箇条書きし、最小限のことだけ話します。書いてあることは読めばわかるので、補足だけします。時間にしたら2,3分です。(ちなみに、プリントは残るものなので、学級で起きた問題や個人名は載せません)
後の時間は、せっかく来ていただいた保護者の方が話す時間にします。
こちらから「お題」を出して、ひとりずつしゃべってもらうのです。
「子どもが成長したと思えたこと」「子どもが小さいころ夢中になっていたこと」「子どものことで最近気がついたこと」など、何でもいいです。
また、大規模校や新興住宅地など、親同士があまり顔見知りではない学校であれば、親同士の関係をつくることに重点を置くという方法もあります。
「お名前、子どもの名前、出身小学校、マイブームを教えてください」と振って、ひとりずつ答えてもらう、というようなことをします。
「出身小学校」は、もちろん子どもではなく保護者のです。生まれ育ちについての話は印象に強く残るので、親同士が仲良くなるきっかけになりやすいです。
「マイブーム」も意外なものが飛び出しやすく、盛り上がります。担任が保護者を知る上でも、とてもいい話題となります。
学級懇談にまで残ってくれる保護者は、子育て熱心で、学校の協力者になってくれる貴重な存在です。
そういう方々のために「行ってよかった!」と言ってもらえるちょっとした工夫をする。そんな教師でありたいです。