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笠置峠古墳ハイキングコース:①古墳の紹介
笠置峠について
笠置峠は、愛媛県南部、西予市宇和町岩木と隣町八幡浜市をつなぐ道として、2,000年以上前から使われていた峠道です。
九州とつながる港町八幡浜から愛媛県南部への行き来する際に使われ、古来より多くの人に使われていました。
馬車に荷物を乗せて峠を越えたり、お遍路道として使われてたり、重要な道でした。
笠置峠古墳について
その峠の中枢に位置する笠置峠古墳は、この地域全域を収めていた王(豪族)の墓で、4世紀初め頃に造られました。王は、田畑の開発指導をしたり周辺地域から新しい道具や技術を導入しました。
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王が亡くなるとこの古墳に葬られ、王の死を悼み王の権威を引き継ぐ儀式(マツリ)がここで行われました。
古墳は前方後円墳型で、後円部は竪穴式石槨と呼ばれる埋葬施設が築かれました。古墳からは服埋葬品と思われる鉄器やマツリに用いたと思われる土器・土製品などが出土しています。
笠置峠古墳は、近年になり、発見発掘され、本格的に修復作業が行われたのは平成9年からです。
地元では
それまで地元住民の中では、「ここは怖い場所だから近づいちゃいけないよー」など恐れられていたようです。
また、この岩木地区の周辺には、「大祭」という地名があります。「祭」とは葬儀の後の飲食を伴う儀礼のことを示します。「祭」がついている地名は日本に2か所しかないそうで、そのことからも、かなり有力な王がこの地を収めていたのではないかと言われています。
さらに、笠置は、中国語の発音からは「カタンギ」とも読むことができ、その意味は、「葬儀を始める」という意味。地名にある「石城」はお墓の意味、「地中」も土葬に通じる言葉。この地が古くから多くの葬儀や文明があったことを想像させてくれます。
ハイキングコースの紹介は、古民家民宿カルフールへ
古民家民宿カルフールで、コースの紹介などを行っています。
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