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日々の泡/早く女の子になりたい

11/9(土)
 朝、さっちゃんから阿佐ヶ谷に着いたよ〜と連絡が来た。真剣な二度寝をしていて飛び起き、歯を磨いただけの完璧な寝起き状態で駅まで迎えに行った。上島で朝ごはん。gionは早すぎてまだ開いてなかった。1時間半ほどおしゃべりして我が家へ。昨日に引き続き、客人がきたものだから、ニャトゥーがびびっている。定位置の椅子の下で青ちゃんがとにかくおびえて鳴くもんだから、タオルでこちらが見えないように隠してあげた。さっちゃんは先日の掃除の続きをやってくれた。私も玄関を少し片付けた。化粧をして下北沢へ出発。じつは昨日から食道から胃、腸にかけてうっすら痛いような気がしていて、うまい言い方がないんだけど痛いという話をする。さっちゃんがしくしく?キリキリ?にえにえ?というので、にえにえ?と聞き返す。にえにえだけは誰もわかってくれんのよという。にえにえが最上級までいくとげーするらしい。語感はにえにえがフィットするんだけど、具体的には一本の管として粘膜全体が荒れている感じ。
 下北沢でのりちゃんと合流して、まずごはんを食べに行く。珉亭にいってみたら大行列で、さまよっているうちに魚の定食のお店にたどり着く。米が食べたかったし、ここにしよ!と入る。テーブルの端末で各々注文。ほっけとサバの文化干しを迷いに迷って、サバの文化干しにした。粘膜が荒れてるのにごはんは大盛りを選ぶ。のりちゃんのオーダーがほっけの定食とほっけの半身の定食の2つ入ってしまったらしく、定食が全部で4つ来てしまった。焼いた魚は単品に変更はできるけどキャンセルはできず。ちょうどほっけも食べたかった私とさっちゃんで半身ずつ分けて食べた。サバもほっけも美味しかった!ごはんは普通盛りと大盛の違いがわからず、なんかお金だけ払った感じ。まあ、お腹がにえにえしていたので、ちょうどよかったのでしょう。さっちゃんが胃薬をくれたので飲んでおいた。
 会場へ移動し、やつい生誕祭。入口にこぶしとこはだがいて、ほんものだ!と感動した。ふたりは大人しくみんなが入っていくのを見守っていた。今日はやついさんの50歳の生誕祭で、14時から20時までたっぷりと楽しむ。あゆさんが大好きな虹の黄昏がでたので、あゆさんにLINEしたらとてもうらやましがっていた。街裏ピンクは真剣に聞いてるとトリップしたような気持ちになった。途中、外にでたときに、小さい女の子がこはだを散歩していて、写真を撮らせてもらった。めちゃ賢くて、犬もいいなと思う。パグの背中の広さよ。そしてみっちりしている。こぶしもよろよろっと近づいてきて、一旦私のひざに寄りかかって休憩して去っていった。会場に戻って、今立さんの出し物を見る。今立さんのエンターテイナーっぷりよ。最高だった。生誕祭の最後の方に小山田壮平が出たのだが、じつは初見。とてものびやかな声で歌うし、表情も魅力があって、一曲一曲、まるで舞台をみているみたいだった。ああ、この人のことを大好きな人がいるのはとってもよくわかると思ったのだが、私の好みとは全く別の世界線にいるので琴線には触れなかった。怪談のコーナーがあって、チャンス大城と都市ボーイズのはやせさんとやついさんが怪談をする。チャンスさんもはやせさんもしゃべりがめちゃくちゃよかった。そしてやついさんの的確なつっこみもものすごく好き。ラストはやついさんのDJで終わる。なんかとても楽しい催しだった。
 帰りは東北沢に抜ける。めぼしいお食事処は2軒しかなくて、そのうち1軒に入ってごはん。このお店はお通しから美味しくって当たりだった(お通しはごぼうのポタージュと卵焼き)。何でも美味しかったのだが、中でも焼き銀杏の美味しさったら。殻ごと焼き上げてあって、殻の一部が取り除かれている。そこに楊枝をさしてつるんと抜くと薄黄緑色のつやつやの銀杏が出てくる。とりだすときはサザエのようで、味も香ばしさとともに貝のような深い味がした。楳図かずおが亡くなったという話になって、みんなでグワシをしてみたが、誰一人正しいグワシをしていなかった。(私はリーダーズの最終人類の手の形をしていたが、正しいグワシは中指と小指を折り曲げるっぽい)我々がお会計をするころにひとり入ってきた女性はどうやら女優さんだったが、名前がよくわからず。 
 一旦家に荷物を取りに帰って、さっちゃんと一緒に荻窪のお風呂施設へ。さっちゃんのお子さんが来月この施設に泊まる予定なので(今ホテルがべらぼうに高い)、さっちゃんがいろいろ聞くのを少し後ろで聞きつつ待つ。女性の方は館内着を選べますといわれて、さっちゃんのあとに私はこれでといったら、男性の方は選べないんですよといわれ時が止まった。え、私、女ですけど。え。フロントの男性は大変失礼しましたといって、カードキーもどうやら男性で用意していたらしく、女性用を慌てて用意していた。どういうこと!まさかの男性に間違えられ大ショックを受ける。私はさっちゃんに比べてぜんぜん背が高いし、黒いトレーナーを着ていて、しかも寄り添っていたからカップルで来たと思われたんだと思いたい。いや、それにしても。ブルーな気持ちでお風呂に入る。土曜日の夜だからか、けっこう人がいて、みんな細くてきれいな身体をしているなあと思う。さっちゃんの裸は初めて見るけど、まるみがあって女性という感じがした。ちゃんと女に見られるように明日から頑張ろうと思う。炭酸泉と岩盤浴が好きだった。1時間半ほどお風呂を堪能し、このまま泊まるさっちゃんと別れて、私は終電で帰宅。すぐ寝た。

※写真は焼き銀杏。


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