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安和すばるが三人目としてあのタイミングでバンドに参加したという奇跡について
最近はガールズバンドクライを見ています。面白すぎる。
ガールズバンドクライはとある事情から上京してきた井芹仁菜という心に獣を飼う女の子が、憧れのミュージシャンと出会い、ロックの世界に足を踏み入れていくお話です。
井芹仁菜さんはモンスターなので全方位にトゲをツンツン出し続けていて、道端で通行人にシーリングライトで殴りかかりますし、自分を気にかけて部屋に来てくれた、なんとか打ち解けようとする同年代の女の子の脛を殴り、なんか顔がむかついたからという理由で居酒屋で友達に烏龍茶をぶっかけます。その行動原理は「自分は間違ってないということを証明したい」であり、バンドメンバーはひたすら井芹仁菜さんに振り回されます。ガールズバンドクライは井芹仁菜という自我自我モンスターが暴れる様を観察するアニメです。
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安和すばるさんは彼女たちのバンドにドラムとして三番目に加入するキャラクターです。
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安和すばるさんが三人目として作中のタイミングで加入したことこそが、彼女たちが結成するバンド、トゲナシトゲアリにとっての一番の奇跡だと思っています。
井芹仁菜に脛を殴られたり、顔がむかつくという理由だけで烏龍茶をぶっかけられたのが安和すばるさんです。井芹仁菜さんは心に獣を飼っているので、無用なケンカやトラブルをバンバン起こします。井芹仁菜さんは高校を中退して一人上京してきます。井芹仁菜さんは人と長期的な関係を結ぶことがこれまでできなかったのです。
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安和すばるさんの特筆すべき特性は、烏龍茶を頭からぶっかけられてもその後普通に一緒に帰ってくれる、その異常な懐の深さです。
安和すばるさんが三人目として登場するのは。最初の二人である井芹仁菜さんと河原木桃香さんが出会った直後です。井芹仁菜さんは自我自我モンスターであり、他のメンバーも色々と抱えていますから、人の心の機微を敏感に理解できる観察力と井芹仁菜の隣に居続けられる特質を併せ持った彼女がいなければ、あれより少しでもタイミングが遅れていたら、井芹仁菜さんと河原木桃香さんは超速喧嘩別れをしてバンドは即解散していたのは間違いありません。また、井芹仁菜さんと安和すばるさんの初対面時には安和すばるさんと河原木桃香さんも知り合って間もない様子でした。少しでも遅ければバンドは解散し、そのタイミングまではそもそも二人は知り合う機会がありません。トゲナシトゲアリというバンドが成立するためには、あのタイミングで安和すばるさんが加入する以外に道は無かったのです。運命的すぎる。
終わり。