76.誰とでも一度は仲良くしてみろ。そうすればライバルは混乱する。
アメリカ大統領選が話題に上ることが多くなってきました。この記事を書いている時点ではアメリカの大統領はドナルド・トランプさんです。皆さんご存じの通り米国内外問わずとにかく反対意見が多い人ではあります。
アメリカの大統領選挙は州ごとに行われますが、その人口規模に応じて選挙人数といういわば「勝ち点」みたいなものが決められており、勝った州ごとに得点を重ねていき、最終得点が多いほうが勝ちという方式なっています。ま、ざっくりした説明なんで詳しくは調べてください。アメリカ人でもわかってない人が結構います。
で、少ないほうではアラスカやワシントンD.C.などは3点、多いほうではカリフォルニア55点、テキサス38点というのがあります。270点が勝利ラインなので高得点の州で僅差で勝って、低得点の州でボロ負けとかになると、得票数では負けているのに大統領には当選ということも起きてきます。
さて、ドナルド・トランプさんはもともとが商売人ですから政治のことはからっきしだったわけです。しかしそれが奏功している面もあり、今までではありえないような大統領選をした人物でもあります。
2016年の大統領選では選挙費用のほとんどを自費で賄い、高額の寄付などはすべて断ったと本人は言っています。実際彼の選挙資金は2,500万ドルぐらいだったらしいですが、彼を落選させるためのCMなどに対立候補が費やした資金はその3倍にも上ったという話です。
結果を見れば少ない資金で彼は大統領になったわけで、資金を集めることが選挙で勝つ技ではない、ある意味金権体質を打破したともいえるわけであり、その辺は彼の商売人たる才覚という部分なのかもしれないです。
大統領就任後に起こったこととしては、なんと北朝鮮と会談し、しかも、にこやかに友人だとまで言う。それまではあいつはロケットマンでヤバい奴だとか、私の核のボタンはちゃんと動くのを知らんのかとか言っていたのに、だ。
この大転換の裏にはやはり、何らかの意図があったんだろう。誰かを混乱させる意図があった可能性は高そうなんだが、さて、その混乱させたい相手が誰だったのかというのが問題になってきます。
国際的には、近隣の中国と韓国あたりはともかく、北朝鮮が中東方面にミサイルを輸出していたあたりが真のカギになるかもしれません。
むしろあれは国内に目を向けた行動で、朝鮮半島核危機から戦争に発展することを望む勢力が勢いづくのを阻止したかった面もあるでしょう。
もともと、ドナルドさんは商売人ですから、やはり自らがする戦争は嫌いだということに他ならないんだと思います。
※助手からひと言
彼が当選したての頃、友人のレストランバーに「トランプステーキ始めました」っていう看板が出てたんで何かと思ったら、ウェルダン気味の赤身ステーキにトマトケチャップという彼の好物を模したものだった。世に言われるほど子供っぽい味でもなかったが、これは僕の舌が子供だからかも知れない。