"自分のキャリアとこころの旅"の絵本　#3

🦝「かわりもの」のたぬきくんの　ふしぎなはなし　#3

たぬきくんは、あるまちを とおりかかりました。
そのまちはどのいえも
エントツのある　おおきないえばかり🏘

うさぎさんには　うさぎの　おとうさん　と　おかあさん　がいて、
クマさんにも　おとうさん　と　おかあさん、おじいちゃん　と　おばあちゃん
がいて
キツネさんには　おとうさん　と　おかあさん　と　おじいちゃん　と　おばあちゃん　と　おにいさん　と　いもうと　がいます。
みーんな たくさんの　おうちのひと　がいます。
ひとりではありません

たぬきくんは、そのまちにいるとだんだんとかなしいきもち　になりました

(ぼくだけ ひとりぼっちだ)

まじょも やさしいまじょも ひとり　だったし
ライオンさんは おくさんと　ふたり　だったし
たぬきくんも　ひとり　でいることにもなれていたのに
ここではみんな さんにん　よりおおい

たぬきくんは、
じぶんに ないものばかり かんがえていたときと にてるな と、おもいました

これがない、あれもない って
かぞえてると だんだん 小さくなっていくような あのときと

(ぼくにあるものを ちゃんとみなきゃ)

そして　たび　の とちゅうだということをおもいだしました

たぬきくんは　たくさんのひと　にであい、いろーんなまちをみて
たぬきくんだけの【ギフト】を
ちゃんとみにいくために　たびに　でているのだと

うさぎさんに、きいてみると、
うさぎさんたちは　いま　みんなで おうちをつくりなおし
ちいさなおうちではないから　なんにちも　
さくせんかいぎをしています

クマさんたちは　おうちのひっこし
どこがいいか、みんなバラバラのところをいっていて今はそれをきめるところ

キツネさんたちはおきゃくさんのためのごちそうをこしらえているところ
おきゃくさんもおおいので たーくさんこしらえます

みんなそれぞれなにかをするために、きょうりょくしてやっていることをしりました

たぬきくんは、ひとりぼっちは　すこしだけさびしいときもあるけれど
いまはそのまちで おおきなことをきょうりょくするじかんが　ないことがわかりました
たびのとちゅうだからです

たぬきくんにとっては　まだみていないまちをみることのほうが　ずっとだいじなことのように おもえました