他人の痛みが分かる人になる
「他人の痛みが分かる人になる」
とても大切だなと感じます。
そして同時にとても難しいことだなとも感じます。
当たり前のことですが、いろいろな人がいます。
家族構成も、生まれた場所も、国も、育ってきた環境も、性格も、今の気分も。人間はみんな違うから難しい、でもだからこそおもしろいのかもしれません。
そこをおもしろいと受け止められるほど私はまだ達観していません。
でも、
人はみんな違うということは受け止めなければなりません。
人それぞれ幸せだと思う場面は異なります。
それと同じく人それぞれ辛いと思う場面も異なります。
自分にとって何でもないことでも、他の人にとっては大変なこともあります。もちろん逆のこともあります。大変だと思うことは同じでも、その程度や大変だと思う局面が異なる場合もあります。
そのことを理解して目の前の相手にどれだけ寄り添うことができるか。それが生きていくうえでとても大切なことです。
目の前の相手に寄り添うことがさらに大切な場面があります。
それは、会社や組織において上下関係がある場面です。
立場が上の人が相手の痛みを理解せずにいると、その組織は大変なことになります。相手の痛みを理解せずに話を聞き、アドバイスをし、仕事をした気になる上司。どこの組織にも存在するでしょう。
もちろん組織の目的のために、個人が我慢しなければならないこともあります。個人の思いがすべてにおいて通じるわけではありません。上司が伝えなければならないことがあります。
そのうえで、相手に寄り添うことができるか。
そこが上司に求められる能力です。
相手に寄り添い、
相手の思いを理解し、
そのうえで組織の思いを伝え、
部下に納得してもらえるか。
それが上司の役目です。
まずは相手の気持ちに寄り添うことが必要です。
上司の役目は所属するメンバーの力を最大限に引き出すことです。
人の能力を発揮してもらうためには、その人が自発的に動きたいと思える環境を整えなければなりません。その環境づくりのひとつとして相手の気持ちに寄り添うことが重要です。
自分の思いだけで相手に接していないでしょうか。
相手の気持ちに寄り添っているでしょうか。