政権支持率と投票率がどのような結果になるのか
2024年4月衆議院補欠選挙
2024年4月28日に投開票された衆議院島根県第1区補欠選挙は立憲民主党から出馬した亀井亜紀子氏が当選しました。
同日に東京都と長崎県でも補欠選挙が行われました。
東京都と長崎県は自民党の候補者が出馬せず、自民党の不戦敗でした。
自民党と立憲民主党が一騎打ちの島根県。
候補者が乱立した東京都。
立憲民主党と日本維新の会が一騎打ちの長崎県。
すべての選挙区で立憲民主党が勝利しました。
自民党に対する逆風を強く感じる選挙結果でした。
2024年衆議院島根県第一区選挙結果
島根県第1区の選挙結果は以下のとおりです。
亀井亜紀子(立憲民主党) 82,691票
錦織 功政(自由民主党) 57,897票
有権者数:260,119人 投票率:54.62%
島根県は竹下元総理や参議院のドンと言われた青木元議員を輩出した保守王国です。まさか自民党が負けるとはという結果でした。
2021年衆議院島根県第一区選挙結果
ちなみに前回の衆議院選挙は2021年10月に行われました。
2021年の結果は以下のとおりです。
細田 博之(自由民主党) 90,638票
亀井亜紀子(立憲民主党) 66,847票
亀井 彰子(無所属) 4,318票
有権者数:268,337人 投票率:61.23%
2024年は投票率が下がったが自民党候補者は落選
保守王国においては、投票率が下がれば下がるほど自民党に有利と言われています。その理由は、自民党支持者は投票に行き、無党派層は投票に行かないからです。
しかし、今回の補欠選挙は違いました。
投票率が6.61%も下がったにもかかわらず、立憲民主党の候補者が当選しました。
これは内閣支持率が下がったからです。
内閣支持率は以下のとおりです。
2021年10月:43.4%→2024年4月:26.3%
内閣支持率は前回の選挙と比較して17.1%減少しました。
政権与党の得票数を予測する
上記2回の選挙より政権与党の得票数を数式で表してみましょう。
a)有権者数×内閣支持率=A
b)A×0.5は必ず投票する=Q
c)(A-Q)×投票率=R
d)Q+Rが政権与党の得票数
上記数式を当てはめてみる
2024年4月
a)有権者数260,119人×26.3%=68,411
b)68,411 × 0.50 = 34,205人
c)(68,411-34,205)×54.62%
=18,683人
d)34,205+18,683=52,888人
※実際の得票数は57,897人
2021年10月
a)有権者数268,337人×43.4%=116,458
b)116,458 × 0.5 = 58,229人
c)(116,458-58,229)×61.23%
=35,653人
d)58,229+35,653=93,882人
※実際の得票数は90,638人
若干の数字の誤差はありますがきちっといかないのは仕方がありません。
毎月の内閣支持率を楽しむ
上記数式で想定すると、毎月発表される内閣支持率をもっと楽しんでみることができるかもしれません。
この支持率ではいくらがんばっても無理だな。
投票率は減少傾向だからどう頑張っても無理だな。
支持率が上がってきたからまだ大丈夫かも。
内閣支持率を見ながら次回衆議院選挙の予想をしてみてはいかがでしょうか。