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自分の強みを磨くことは大切だが、固執していてはその強みが弱みに変わっていく

自分の強みに気づいていますか?
自分の強みを意識していますか?

誰しも得手不得手はあります。自分が気づいていないだけで、いつも同じやり方で物事を進めていることがあります。自分の強みを最大限発揮することは自分の人生を歩んでいくうえでとても大切なことです。
弱みを改善していくことももちろん必要です。でもそれ以上に強みをより強固なものにする方が周りから評価されますし、自分自身も楽に生きていけます。

強みを活かして自分の裁量の範囲をどんどん広げていくこと。これが自分の存在価値を上げるうえでは王道になります。
「この仕事はあの人に任せよう」「よくわからないからあの人に聞いてみよう」こう思った時の「あの人」に自分がなることが組織においては重要です。
ここで弱みを改善しても「あの人」にはなれません。弱みを改善しただけでは平均的になっただけで、組織において突出した存在にはなっていません。「あの人」になるためには強みをより強みにする方が早いです。そして「あの人」になればその分野の依頼がさらに増えるので、強みがもっともっと磨かれます。こうして自分の強みはある意味、自動サイクルでレベルが上がっていきます。

この自動サイクルに入ると自分の強みを意識することはあまり必要ないかもしれません。勝手に相談が増えてきます。自分の意思とは関係なく様々な仕事が回ってきます。その結果、会社で地位が上がっていきます。

しかしこの自動サイクルの中だけで生きてしまうと苦労するときが訪れます。組織の規模や風土によってその時機は前後しますが、苦労するときは必ず訪れます。

なぜ苦労するのでしょうか?

組織において上の立場になれば答えがひとつでない場面が増えてきます。たくさんの選択肢を考えなければならないこともあります。自分のやり方だけでは通用しない問題も出てきます。そして、時代も変わっています。10年前だったら正解だったやり方が、今の時代にはふさわしくないということもあります。

しかし自分の強みに固執した人は、それらに気づかずに自分の考えを当てはめようとします。どれだけ間違っていようとも強引に自分のやり方を押し付けようとします。
そのやり方に対して周りの人は従わざるを得ません。
「上の人が言ってるから仕方がないか」と渋々従います。その結果、時間とエネルギーはかかりますがいつかは何とか形になります。
すると上の人が「ほら、俺の言った通りだろ」と得意げになり、さらに自分の強みに固執してしまいます。悪循環の始まりです。しかもこの悪循環は自分一人だけの問題ではありません。組織全体にかかわってくる大きな問題になります。

自分の強みに固執することは自分の成長のためには必要なことですが、組織の成長にとっては妨げになる場合があります。
自分の強みに固執するだけでなく、様々な考えを受け入れて自分の強みを他にも増やしていけるか。そこに気づき、早い段階で実践できるかが本物のリーダーになれるかどうかの分かれ目です。

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