東京ディズニーリゾート来園者の1/3は40代以上

2月17日、日本経済新聞朝刊一面の大見出しは
「若者から逃げるな」
でした。

月曜日の朝、まだ頭も働いていないときに、このような見出しを出されて驚いた人も多かったのではないでしょうか?

記事の主な内容は、日本においては企業や政治が若者から目を背け、中高年以上をターゲットにしたため、若者の需要を取り込めず、その受け皿が海外企業に流れているということでした。

そして驚いたのが東京ディズニーリゾートの記事です。

オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾートは23年度の来園者に占める40代以上の比率が5年前より12ポイント高くなり33%になった。3人に1人が中高年だ。

日本経済新聞2025年2月17日朝刊1面


私は現在48歳。私が小学1年生の時にディズニーランドができました。まだJR京葉線の舞浜駅はなかったのかもしれません。家族で父親の車の運転で遊びにいってました。
小学校高学年になると、運動会の振替休日や、創立記念日、県民の日など、平日の学校が休みのときに友だちと電車で遊びに行きました。
平日はガラガラなので、ディズニーランドの右上の方にあったゴーカートをひたすら乗っていました。園内マップを見なくてもどこに何があるかは把握していました。

中学生、高校生になると、ディズニーランドに行く機会は少なくなりました。行き過ぎて飽きたというのが正直なところかもしれません。そして大学生でも行く機会はほとんどありません。
一方、そのころからディズニーランドは新しいパレードなどのイベントを次々と始めたのでしょうか。人気が出て、アトラクションには長蛇の列が当たり前となりました。「2時間も並んでまでして行きたくないかな」とますます足が遠のいてしまいました。

社会人になり、東京ディズニーシーが開園しました。ディズニーリゾートとして巨大コンテンツになりました。でも、自分は社会人です。しかも社会に出てまだ数年の若者。当時の社会は若者に対して厳しい時代でした。「遊んでいるヒマがあったら働け」みたいな風潮がありました。有給休暇も取りにくい雰囲気です。ますますディズニーランドからは足が遠のきました。

結婚して、子どもが生まれ、子どもが歩けるようになってくると、「ディズニーランドに行く?」となります。
久しぶりに行ったディズニーランド。

「めちゃくちゃおもしろかった」

子どもよりも大人の方が楽しんでいたかもしれません。
ただ純粋に楽しかっただけではなく、子どものころには気がつかなかったディテールにこだわった演出に、「お金をいただくプロの仕事はこういうことか」と納得させられました。
それからは、年1回は家族で通ったでしょうか。

しかし子どもも大きくなってきます。自分が小さいころそうだったように、子どもたちも学校の友だちと平日にディズニーリゾートに遊びに行くようになります。
家族で行くのは年1回、でも子どもは年3回は遊びに行くみたいな割合でしょうか。子どもの方が詳しくなるのは当たり前でしょう。

となると、また足が遠のいてきます。
さらに追い打ちをかけるように、ファストパスやファストパスにお金がかかるなど仕組みがよくわからなくなってきます。
そして新しいアトラクションがどんどん増設され、自分の記憶で向かった先に、自分の乗りたかったアトラクションがないということも起こります。
こうなると、自分の知っているディズニーランドではない、新しいことを覚えてまで行く気力はないなと、ますます二の足を踏みます。

と、長くなりましたが、48歳の私はディズニーランドに行く気力がほぼゼロになりました。

しかし、日本経済新聞の記事では40代以上の来園者が3分の1ということです。世の中の40代以上はまだまだ若いなと感心しましたが、果たしてそうなのでしょうか?
40代以上が増えたというよりも10代の来園者数が減ったということはないでしょうか?
入園料の値上がりにより、小中学生も簡単に行くことができなくなりました。園内の飲食物の料金も高いです。高校生や大学生にとっては、遊ぶ場所はディズニーリゾートだけではなくなりました。

日本経済新聞の記事を読みながら、自分がディズニーランドに感じていること、世の中の流れを改めて考えさせられました。

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