食わず嫌いは人生において損

子どものころ、
「好き嫌いをせずに何でも食べなさい」
と親に言われた。

私はニンジンの甘さが苦手だった。
ザーサイは見た目が
おいしくなさそうだったので
口につけることもしなかった。

でも、いつからかは覚えていないが
何でも食べるようになった。
嫌いな食べ物は何？と聞かれても
「特にない」と答えるようになった。

親が言っていた「何でも食べなさい」は
バランスよく
栄養を取るためだったのだろう。
しかし、大人になってから気がついたことは
まったく異なる。

食べ物で選り好みをしているようでは、
人生において大切なチャンスを
見逃すことになるのでは
ということである。

その意味は、
世に出回っている食べ物ならば、
安心で安全であることは間違いない。
そして、その食べ物を好きな人がいるから
世に出回っている。
ということは、
どんな食べ物を選択しても、
その判断は最もリスクの少ない選択である。
このノーリスクの選択に
二の足を踏むようでは、
リスクのある人生の選択をするのは難しい。

人生においてチャンスは毎日、
山のように転がっている。
まず、そのチャンスに気がつくか。
そして、一歩前に踏み出すか。
しかも、前向きな気持ちで。

これができれば、ほぼそのチャンスを
つかみとったも同然である。

一度試してから好き嫌いを判断しても
遅くはない。
仕事や日々の生活において
二の足を踏んでしまう人はまず、
好き嫌いなく何でも食べるという習慣を
身につけることからはじめてみよう。