各国の若者の失業率から考える
主な国の若者の失業率は以下のとおりです。
スペイン・・・・28.6%
スウェーデン・・24.0%
ポルトガル・・・23.1%
ギリシャ・・・・22.3%
フランス・・・・17.4%
中国・・・・・・15.3%
韓国・・・・・・ 5.9%
日本・・・・・・ 3.7%
日本の若者の失業率は主要国の中でかなり低いです。
これは、新卒一括採用の文化が色濃く残っているのが理由であると思われます。
新卒時の市場価値が一番高く、転職をするたびに価値が下がっていくのが一般的です。
もちろんとびぬけた能力を持っている人は、転職市場においても勝ち組でしょう。今までのキャリアを企業に伝え、より高い金額で契約してくれるところを見つけることができます。
しかしそんな方はごくごく一部です。
日本人の多くは新卒でどれだけ良い会社に巡り合えるかが、その人の今後の人生を大きく左右します。
2024年4月1日現在の大卒者の就職率は98.1%です。
ほぼ100%であることからも、日本の若者の失業率が高いのが見て取れます。
日本では大学の数が多くなり、一方で少子化が加速していることから、大学進学率が上昇しています。
社会からはその大学の質が低下しているということで、大学をもっと社会に出てすぐに通用するような学びを提供する場であるべきだという意見も出ています。
日本では大学に入学すればあとはそこまで勉強しなくても済みますが、海外では進学や卒業するのが難しく、しかも大学院に進まなければ就職することも大変になっていると聞きます。
さらに海外の大学の学費はとても高額です。
こうなってくると日本と海外とどちらがよいんでしょうか?
(日本)
・若者の失業率が低い
・新卒時の就職で人生が左右される
・大学は入試が一番大変
・大学2年生の終わりから就職活動をする
(海外)
・若者の失業率が高い
・転職市場が健全に機能している
・大学は進学や卒業が大変
・大学院に行かなければ就職に不利
・学費が高い
なんだか日本の方がよく見えてしまうのは、私が日本人だからでしょうか?
そういった考え方の人が多いから、いつまでたっても日本は変わらないのでしょうか?
難しい問題です。