トップは主人公ではない
「オレの言った通りに動け」
「やっぱりオレの言った通りだろ」
「オレは正解を知っている」
こんなトップはまだまだ世の中にたくさんいます。
自分が一番偉い、自分が一番知っている、自分が間違うことはない。そんな考え方が根本にあるので世界は自分を中心に回っていると勘違いします。
このようなトップは、組織に所属するメンバーは自分の手足だと思っています。メンバーは自分の指示通りに動くことが当たり前と思っています。自分の指示通りに動かないメンバーに対しては𠮟責します。それでも動かないメンバーは排除します。
そして良い結果になれば自分のおかげ、悪い結果になればメンバーのせいにします。
いつも自分が中心で、いつも自分が主人公でなければ気が済みません。
このような組織は今の時代において、成長することはもちろん存続することも難しくなっていくでしょう。
世の中は大きく変わっています。一人の考えが絶対正解であるという世の中ではなくなりました。正解は無数にあります。課題も無数にあります。それらたくさんの課題や正解に対して、様々なメンバーの長所を活かして取り組まなければなりません。
組織に所属するメンバーの考え方も変わりました。この組織にずっといることだけがその人の幸せではなくなりました。イヤだったら別の組織に移ることが容易な時代になりました。別の組織を調べることも簡単です。我慢してその組織に在籍し続けることの意味が無くなりました。
世の中が変わり、個人も変わり、
でもトップだけは変わりません。
このようなトップは世の中や個人が変わったことを薄々感じながら、でもそれも他人のせいにしてしまいます。
「そんな世の中はおかしい」
「そんなメンバーはいらない」
そう考えます。
なのでいつまでたっても何も変わりません。
トップが自己中心的な考え方をやめて、
自分が主人公であるのをやめて、
人のせいにするのをやめる。
組織が変わるにはまずはトップが考え方を改めなければなりません。
トップが主人公をメンバーに譲ることができるか。
組織の存続はそこにかかっています。