サッカードイツ代表がNikeとサプライヤー契約を締結
ドイツサッカー連盟が2024年3月にadidasとのパートナーシップを終了し、2027年からNikeがオフィシャルサプライヤーを務めると発表しました。2034年までの契約です。
ドイツサッカー連盟は1954年からドイツに本社を置くadidasとパートナーシップ契約を結んでいました。70年以上にわたる関係に終止符が打たれます。ドイツ代表チームがadidasの三本線のユニフォームを着るのは、2026年のFIFAワールドカップが最後になります。
日本経済新聞の記事によると、Nikeが提示したスポンサー料は年間1億ユーロ。一方のadidasの提示は4千万ユーロでした。2倍以上の開きがあれば、ドイツサッカー連盟としても致し方ないのかもしれません。
スポンサー料の乖離は両社の売上金額にも表れています。
Nikeの年間売上高は470億ユーロでadidasの約2倍ということです。
2024年4月時点のFIFA世界ランキングで、ドイツは16位です。ちなみに日本は18位です。
2022年のワールドカップで、日本がドイツに歴史的勝利をつかんだことはサッカーファンならずとも覚えているでしょう。さらに2023年9月の敵地ドイツでの国際親善試合では4-1と日本が完勝しました。
スポンサーの資金力が代表チームの強弱を決めると考えるのは、スポーツに対する冒とくかもしれません。
しかし、資本主義が全盛期の時代。
お金がなければ、代表練習もできません。合宿所の設備投資にもお金がかかります。海外遠征や強豪国の誘致もお金がなければできません。
スポーツにおいて、強くなるためにはお金が必要です。
ドイツ伝統の三本線であるadidasとの契約を優先するのか、
サッカードイツ代表チームがW杯で優勝することを望むのか、
ドイツ国民の意見を聞いてみたいです。
日本において例えると、
ユニフォームやシューズの契約をミズノやアシックスからNikeに変更する。
F1のメーカーをトヨタやホンダからフェラーリに変更するということでしょうか。
そこまで抵抗はなさそうです。
しかし、海外においてはスポーツに対する国民の思いが異なるかもしれません。海外ではスポーツが文化になっています。スポーツが生活の一部になっています。
とても難しい問題です。