リーダー自らの挑戦は組織が不幸になる場合もある
「できないことに挑戦する」
「いつまでも自分自身を成長し続ける」
とても大切なことです。
人生100年時代といわれます。いくつになっても、新しいことにチャレンジして、学び続けることはとても大切なことです。すばらしい生き方です。
しかし、それは個人的なことではないでしょうか?
組織のリーダーという立場においては意味合いが変わってきます。
組織においても個人と同様に新しいことに挑戦することは必要です。新しいことに挑戦することで組織が成長し、組織の価値が向上します。
しかしリーダーが、自分自身ができないことに自ら挑戦するのは間違っています。
できないことに挑戦するリーダーが悪いのではありません。自分ができないことを自覚せずに挑戦することが悪いのです。
なぜ悪いのか?
リーダーが組織のメンバーの足を引っ張るからです。
そしてメンバーはリーダーに気を使うからです。
組織のエネルギーが新しいことに挑戦するという方向にではなく、リーダーに向かってしまいます。内向きに向かう組織ほど不幸な組織はありません。
リーダーが分からないことにも挑戦しなければならないことはあります。
その時のリーダーの振る舞いが、組織を挑戦に向かわせるのか、もしくは内向きになってしまうのかのポイントです。
リーダーが分からないからこそ、リーダーは最終目標のみを設定し、そのゴールに向かうやり方はメンバーに任せます。リーダーがメンバーのことをどれだけ信頼できるかどうかにかかっています。
新しいことに挑戦する、自分も分からない。
とても不安だと思います。自分でやったほうがラクだ、安心するとリーダーは思うでしょう。
そこでメンバーを信頼してメンバーにやり方を任せられるかどうか。
これが組織の成長につながります。
個人の行動における正解とリーダーとしての正解は異なります。
自分の個人的な感情を脇に置いて組織の成長のために振る舞うことができるリーダーになりましょう。