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2021/5/12対局検討【変則布石対抗型】②
前の記事の続き。
黒67と一団を補強したところ。
右辺がどうなるかが勝負の分かれ目となりそうである。
白68も大きい所。黒71は右辺方面に打とうかと考えたが、どう打てばよいか分からなかった。
右下のコウとの兼ね合いもあり、忙しい。
右上の黒が心配になってきた。
白96がぬるかったのではないかと思う。
あるいは、白98で99からアテるのもあっただろう。
黒105まで、白を取りながら凌げては一気に決まってしまった。
遡って、白96でノゾキからコスミぐらいでどうだったか。
黒も大石のシノギにはさほど苦労しなそうだが、右辺の黒が呑まれてしまうかもしれない。ただ、右下の白も断点が多く薄いのでカウンターが狙えるかもしれず、それはそれで難しそうだ。
以降も順調な進行で、右下の白を御用にして数えるまでもない形勢に。
いつ投了してくれるのかとうんざりしながら打っていたところで、白からの意外な一手。
何も考えずにグズミで受けてしまったが、こんな馬鹿な手はない。
白にコスまれ、形勢は紫電一閃のうちに覆った。
最後はコウにもならず、投了。
この形は両コウのため、いくらコウを頑張っても意味がない。
黒1とコスめば良いだけのこと。
白2には黒3と妥協し、これでもまだ余裕で黒が勝っている。
ひどい終わり方だが、この程度のポカはしょっちゅうなので驚くことでもない。
数年前に出場した名古屋の某大会で、大差勝ちにも関わらず、ダメ詰め作業中に自殺手を打って負けにしたこともあった。