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【星座夜話 13/88 うしかい座】

 北斗七星の柄を伸ばした先に見える、ネクタイの形をした星座です。オレンジ色の1等星アークトゥルスが目印。うしかい座と呼ばれるのは、正式名称BOŌTES(ボウオウティーズ)に牛追いや牛飼いの意味があるからなのだそうです。

 北斗七星の柄を伸ばし、アークトゥルス、スピカへと至る大きな曲線を「春の大曲線」と呼んでいます。この大曲線に沿ってアークトゥルスを見つければ、そこがうしかい座です。

[春の大曲線の先に見えます]

夜9時に見やすい時期:5~7月
有名な天体:うしかい座ε星プルケリマ

 ギリシャ神話ではうしかい座の話が3通りあり、どれが本当の話なのかよくわかりません。それぞれのお話の登場人物はこの3人です。

① おおぐま座になったカリストーの息子アルカス
  (こぐま座になったはずですが)
② ワインを広めようとした王様イーカリオス
  (牛飼いからはほど遠い身分では?)
③ 巨人族アトラス
  (この人こそ、牛飼いから最もほど遠い)

 3人とも牛飼いからはどうにもほど遠く、腑に落ちる話ではありません。うしかい座はいったい誰なんでしょうか?教えてください。

 春の大曲線といえば、この言葉は日本でできた言葉らしいですね。故金井三男氏の談話にそんな話がありました。海外の本を調べてみても、単にarc(弧、弓形)としか書かれておらず、春の〇〇といった表現は見つかりませんでした。

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