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   【星座夜話 49/88 たて座】

 十字架をあしらった盾を表した星座です。17世紀に新しく設定された星座で、元々の名前は「ソビエスキーのたて座」というそうです。
 
 4~5等星以下なので、あまり目立ちません。まわりをわし座、いて座、へびつかい座といった有名星座に囲まれており、これらの星座を知っていれば、「あのあたりかな」と目ぼしをつけられる、そんな小さな星座です。

【わし座といて座の間あたりです】

夜9時に見やすい時期:7~9月
有名な天体:M11散開星団、M26散開星団
 
 ソビエスキーは17世紀に活躍したポーランドの元将軍で、後にポーランド国王に即位した実在の人物です。大国オスマントルコとの戦争に度々勝利し、勇名をはせました。
 
 学問や芸術の保護者でもあったソビエスキーは、焼失した天文台を再建するなど、天文学にも貢献したそうです。その記念として「ソビエスキーのたて座」が新設され、現在のたて座に至っています。
 
 盾にあしらわれた十字架は、ソビエスキーがイスラム教の強国オスマントルコを破り、キリスト教圏のヨーロッパを守った救世主であったことから来ているそうです(十字軍みたい)。

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