最底(1)
心が少しずつ軽くなっているのが分かる
きっとここが最低、いや最底
最底から浮上する物語
驚くほど退屈な毎日のデスクワークを終え
人から誘われたマリンスポーツとドライブ
困難から逃げたい、何かに縋りたい邪な気持ちでで向いた大師
土日はなかなか充実してたと自分を慰める
他力本願というか流れに身を任せるというか
経緯はどうであれ世間との繋がりに一定の充実感はあれど
もう少しやれた事はあったのではという格好付けの自分が嫌になった
奇跡的な雨避けに成功、名門の風を感じた一日と
ノリで買ったパワーストーンに
心の片隅にポツンと眠る炭に
ほんの少しだけ火が灯った。
最近感じてた春夏特有の
消えてしまいたい願望
ずっと眠って眠って眠って眠り続けたい願望
たった今日一日だけだろうが
薄れたこの時を逃すまいと再起を胸に誓った。
土日に会った仲間達、街の景色、仏様の教え
もっと頑張って
高いステージでみんなに会いたい
心地良さと強烈な睡魔で僕は目を閉じた