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最悪な時はもっと最悪な事を考える

夏休みが終わった

日々の疲れを取るには短すぎる大人の夏休みが

歳のせいか

時代のせいか

日に日にスピード感を増す季節の移り変わり

見る物一つ一つ

車窓の風景

夕暮れ

子供たちの泳ぐ姿

儚さとあの頃の思い出が相俟って

ほんの少しだけ頬を伝う雫は

汗か涙か夕立の残骸か

休み明け初日に待っていた衝撃

突きつけられた現実

緊急に対策を練る

時間を少しでも先延ばし出来るように

ショックの大きさが胃と腸を刺激し

思わずトイレに逃げ込んだ

せめてこのトイレの一服中だけ

何も考えずに真っ白な世界で無になる

この3分の現実逃避が何の役にも立たないことは承知の上で悪夢が覚める事と奇跡が起こる事を祈る

そして現実を再認識し

なるようにしかならない

と自分を冷静に鼓舞する

ここはバタバタせずクールでドライに対処するしかない

毎日こんな事はがりだ

きっとこれからも。。。

何も解決しないまま最低限の仕事を終えて


帰宅後、女房が言った


「あなたの事を全てやってる私が死ぬわけじゃないんだから大した事ないでしょ」

どこかのオープンキャンパスで講演を聞いて来たらしい


難しい状況の時はもっと最低の事を考えよ、と


確かに過去にも修羅場はたくさんあった

いきなり頼ってた人がその場からいなくなる事は
何度もあった

でもその場その場で何とかなってきた

今までもなんだかんだで切り抜けて来た

もう何度目だろう

慣れた部分と後悔の念が押し寄せる

女房の料理を楽しみながらさけをのむ

ずっとこんな毎日が続けば良い

今回はきりぬけられるのかな

こんな毎日を継続出来るのかな

少しでも明日良い準備、良い仕事が出来るよう

早めに瞼を閉じた

夢の中では最高に最高を重ねて

気持ち良く眠りたい

明日からまた頑張るから。。。

最低には最低を

夢の中では最高を

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