最底（5）

さて

今年も無事に一つ取ったわけだが

なんだか新しい歳になり

今のところすごく流れが良い

欲しいモノと運命の出会いをしたり

ギャンブルに勝ったり

滞ってた仕事に進展があったり

新しい会社との出会いがあったり

新しい人との出会いがあったり

なんだか不思議な手ごたえを感じる

それは二年前のソレと似ている

奇跡の一年が始まった時と同じ様な匂い

「いや、舞い上がるのはよそう。がっかりするのがオチだ」

自分に言い聞かせてはみるものの

せめて今日一日くらいは期待して眠りたい

お盆明けくらいから

嫌な事、どうにもならない事が続いてた

それが今日一日で全て吹き飛んだのだから

捨てる神あれば拾う神あり

人生とは上手く出来ている

自分の人生は運に守られている

孤独虫は改めて自分の運命に感謝した

人生の運、不運の量は総じて同じ

隠と陽

光と影

太陽と月

生と死

どこかで何かが良い時どこかで誰かが苦しんでる

今日が良い日であれば
その分どこかで苦痛がやってくる

そんなもんだろう短い人生なんて

一日一日一喜一憂しても良い

目の前に全集中

泣け騒げ怒れそして笑え

そして感謝して眠れ

その目が再び開かなくても後悔しないよう

今に全集中

世の中がキラキラして見える

今日一日だけ

せめてもう一日だけ

祈りながら今日も一日を終える

ここが底辺

ここからが人生

もう少し生きてみるのも悪くない

逆転ホームランはいきなりやってくるのだから