実録!!エレキギター個人輸入奮闘記
こんばんは、サンチョです。
先日、私の愛器Shabat Lynxを紹介しましたが、このギターを個人輸入で購入したときの話をします。
エレキギターを海外から購入したいと思ったときにこの記事が少しでも誰かのお役に立てればいいなと思います。
出会い
私が個人輸入したギターとの出会いはReverb.comでした。
2020年5月当時、1ユーロ114円ほどでしたが、私が購入したいと思ったギターは送料を含め31万円程しました。予算をオーバーしていたのでここから値引きをしてもらうために戦略を考えました。
交渉
狙っていたギターは2019年のNAMMで買い付けたもので恐らく1年以上在庫していたので、ある程度値引きはしてくれるんじゃないかなという感覚はありましたが、いきなり値引きをお願いするのは印象が悪いので、まずは興味を示していることを伝えようと考えました。
Reverb.comの商品ページを見ていると写真の掲載ミスがあることに気づきました。実際のギターはピックアップがHSSの配列でしたが、1枚だけSSSのギターの写真が混じっていました。そこでReverb.comのメッセージ機能を使って、興味があることを伝えつつ出品者に以下のように質問しました。
Dear Sir,
I am very interested in this product.
Let me ask one question about the product.
Is the third photo another product?
Or did you change from SSS to SSH?
Please check it.
Regards,
※英語は苦手なので英文はGoogle翻訳を駆使して作成しました...
するとすぐに出品者から返答が返ってきました。
返答にはSSSの配列のギターの写真は間違いでブリッジのピックアップははじめからハムバッカーであること、素晴らしいギターだよということが書かれていました。
次に、より真剣に購入を検討している事をアピールするのと、実際にギターの音を耳で確かめたかったので、試奏動画を見せて欲しいとお願いしました。なお、ギターが出品者の手元に存在することを確認する狙いもありました。
Dear XXXX,
Thank you for your confirmation.
I want to hear the sound of this guitar.
Can I see a video of playing a guitar?
Thank you for considering my request.
Regards,
これに対してもすぐに動画手配するとの返答がありました。待つこと1日。出品者からYoutubeのURLが送られてきました。
動画の内容とこれまでのコミュニケーションで信用できそうだったので、本格的に価格の交渉に移りました。
まずは動画を見てギターを購入したくなったこと、日本ではなかなか入手が難しくどうしても手に入れたいが予算オーバーであることを伝え、金額は指定せずに値引きできないか聞いてみました。
Hi,
Thanks for delivering the video quickly.
I listened to it immediately.
It was really great sound!!!
More and more I wanted that guitar.
It's hard to get a Shabat Guitars in Japan, so I'd love to get one, but I don't have enough budget.
Could you give me a discount?
Thank you in advance for your consideration.
Regrds,
すると出品者から10%OFFにできると返答が!!
しかしながら、ギター購入にかかる税金や手数料を考えるとまだ30万円を超え予算オーバーなので、総額が30万円に収まるように今度は明確になんとか15%OFFにしてもらえないかとお願いしました。
Dear XXXX,
Thank you for all your assistance.
But It's still over my budget😭
Is it the last price?
If you give me a 15% discount,I can buy it🙏🙏🙏
I hope you will consider this.
Best regards,
すると出品者から提案があるのでメールをしてほしいとのこと。これまではReverb.comのメッセージ機能を使って出品者とやりとりをしていましたが、以降は出品者と直接メールのやりとりをおこないました。
まずはこちらからメールでコンタクト。
Dear XXXX,
My name is XXX XXX.
I inquired about "Shabat Guitars Lynx Modern HSS 2019 Fiesta Red" on reverb.com.
I emailed you to hear your suggestions.
I look forward to hearing from you.
Best regards,
出品者から返信があり、Wire Transferを使いReverb.com、PayPalの手数料を回避すれば15%OFFにできるとの回答でした。
Wire Transferは日本語に訳すと「電信送金」で送金元と受取先の銀行が直接やり取りする送金方法です。詳しくはこちらをどうぞ。
Wire Transferでの支払いが問題なければ請求書をメールして、支払いが確認でき次第すぐにギターを発送するとのことだったので、Wire Transferについてネットで必死に調べ、なんとかなりそうだと思ったのでWire Transferでの支払いを承諾しました。すると住所と電話番号を教えて欲しいとの連絡があったので、住所と電話番号を出品者にメールしました。
しばらくすると請求書が送られてきたので、Wire Transferで実際にお金を支払うことに。
Wire Transfer
前にも記載したとおりWire Transferは送金元と受取先の銀行が直接やり取りする送金方法なので銀行から送金することができます。ただし、ネットで調べたところ銀行毎に手数料が違い、また手数料の安い「Wise」という海外送金サービスがあることがわかりました。
いろいろネット調べた結果、
・信用できそう
・送金スピードが速い
・手数料が安い
・事前に送金額がわかる
点からWiseを使って送金することにしました。
手順としては以下のとおりです。
1.Wiseに口座を開設(アカウント登録)
2.送金額や送金の種類を指定
3.受取人の口座情報を入力
4.オンラインで本人確認(身分証の提出)
5.送金目的の選択
6.送金内容の確認
7.入金方法を選択して入金
送金の方法についてはWiseの公式サイトで詳しく説明されているので特に迷うことはありませんでした。入金はWiseの指定口座に振り込みますが、銀行口座から振り込む方法とデビットカードを使う方法とが選べますが、銀行口座からの振り込みの方が安く済むので私は銀行口座から入金しました。
Wiseの指定口座に振り込みが終わればあとは送金がされるのを待つだけですが、初めてWiseを利用する場合、本人確認が認証されるまで3営業日程かかりますので注意してください。
配送
Wiseを利用するのは初めてだったので、送金処理をして2日か3日経って本人確認が認証され実際に出品者の口座に送金が完了しました。なお、送金の状況についてはWiseのサイトで確認できます。
送金が完了したことを出品者にメールすると、入金が確認できたのでTNTで配送し、トラッキングコードを連絡すると返信がありました。
Dear XXXX,
Wire transfer is complete.
If you can confirm the payment, please ship the item.
Best regards,
TNTはオランダに本拠を置く、アメリカの物流企業です。
その後、出品者からすぐにトラッキングコードがメールで送られてきました。それからはTNTのアプリで配送状況を確認しながら首を長くしてギターの到着を待ちました。はじめての個人輸入なのでこの段階でもまだ本当にちゃんと届くのか不安でドキドキしてました。
受け取り
発送の連絡を受けてから待つこと1週間。無事にギターが届きました!!!
なお、ギターを配送会社から受け取る際に配送会社に消費税及び地方消費税、手数料を支払う必要があります。
最終的にかかったコストは以下のとおりです。
・ギター本体 + 配送料 + 送金手数料:¥276,237
・消費税:¥12,000
・地方消費税:¥3,300
・手数料:¥1,364
合計:¥293,037
ということで無事予算の30万円以内に収まりました。
そしてこれは後になってわかったことですが、出品者はThese Go To 11というスウェーデンのストックホルムにあるShabat Guitarsの正規代理店でした。
These Go To 11の皆さんありがとうございました!!!
最後に
ここまで長々と愛器を個人輸入するまでの過程を書いてきましたが、最後に1つ個人輸入する際に注意してほしいことがあります。
それはギターに使われている木材がワシントン条約の規制の対象となっていないかどうかです。ワシントン条約の規制の対象となっている場合、輸入できなかったり、手続きが必要になる場合がありますので、事前にギターに使われている木材をよく確認しておきましょう!
この記事が少しでも誰かの助けになれば幸いです。