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今、世界で話題のNFTとは

最近、デジタル界隈ではNBA Top Shot や 世界初のツイート、有名アーティストのデジタルアートが数百万円から数十億円で取引されて、一気に「NFT」というキーワードが有名になりました。そもそも「NFT」とは、いったい何のことなんでしょう。

「NFT」は「Non-Fungible Token」の略

Fungibleとは、日本語で言うと代替性があるという意味。代替できるもので一番有名なのが「お金」です。例えば、Aさんの持っている5000円札には5000円という価値があり、Bさんの持っている5枚の1000円札も同じ価値を持っているため交換できます。そのため、紙幣やコインはFungibleということです。逆に、Non-Fungibleの意味は代替できない、つまり「非代替」という意味になります。

非代替って?

「非代替」って普段は全然使わない言葉なので、なんだかよくわからないと思われますが、実はかなりシンプルです。例えば、みんなが使っているスマホも非代替のものです。友達に「5000円を崩して!」って頼まれたら快く1000円札5枚と交換できますが、「俺たちのスマホ、同じモデルの色違いだから交換して!」って言われても交換しないですよね?スマホにはそこにしかない写真やアプリ、データなどがあり、誰にも渡せない大切なものです。なので、スマホは「非代替」なものになります。スマホ以外にも著作物やアート作品なども非代替なものに含まれます。

デジタルアートも「非代替」

デジタルアートも実は「非代替」のもののはずですが、複製が簡単ということで拡散されやすく、オンラインに出たアート作品はいろいろな人に勝手に使われたり勝手に配布されたりと問題も多くあります。そこでブロックチェーン技術を使ってデジタルアートをトークン化し署名することで、複製が簡単なはずのデジタルアートのなかで、どれがオリジナルかが分かるようにしたのが「NFT」です。

オリジナルがわかることによって販売が可能になった

「NFT」の最大の利点は複製がされやすく販売が難しかったデジタルデータの販売が可能になったことです。アーティストの人が自分の作品をNFTにすることでブロックチェーンで署名され、その作品は唯一無二の存在になります。ブロックチェーン技術によりビットコインなどの仮想通貨みたいに、取引履歴などがすべて記録されることでオリジナルの所有者から現在の所有者まですべてがわかることになります。そのため、作品を物理的に所持しなくても所有を証明できるため、作品がデジタルでも、また別の人に販売することもできます。

まとめ

「NFT」とは、今まで複製がされやすかったデジタルデータをブロックチェーン技術を使って署名することで所有者が明白になるため、物理的なアイテムのように資産価値を持たせることができるということです。

今回はNFTのメリットについて書きましたが、次回はNFT取引のデメリット、闇の部分について書きたいと思います。

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