2018/11/23 池袋駅で白杖の男性を手伝う

2018/11/23

夕方、池袋駅で白杖の男性を見かけた。

私は西武に向かう途中で、方角が違ったから正直面倒だと思ったけど、気になって見ていたら、JRの改札を出て右斜め前の催事のお菓子屋の店内に迷い込んで困っていたので、手伝うことにした。

ここはお店の中ですと声をかけると、いつもこの道を通ってエスカレーター前まで行っていたので困っていたという。

その位置からは、お菓子屋の壁と商品と、その周りの人混みとでエスカレーターは全く見えなかった。

とりあえず肩を貸し、店を抜けて、エスカレーターを探す。

白杖にハッと気づいて避ける人、汚いものでも見るかのように飛び退く人、スマホに夢中で、こちらから道を空けるよう声をかけないと気づかない人と様々。

少し行くとエスカレーターが見えた。手摺まで誘導してくれればあとは大丈夫というので、そこで別れた。

目が見えない人達は、ものがいつもどおりの場所にないと困るという。

工事や催事店舗は、彼らのいつも通る道を塞いでしまう。

ちゃんとした工事は、入口前から残っている点字ブロックまでつないでくれているケースもあるが、そうでないこともあるし、催事店舗の場合はそうなっていないことがほとんど。

点字ブロックのある場所に催事店舗を作ったわけじゃないから、別に咎め立てされるいわれはないと思うかもしれないけど、点字ブロックはむしろ遠回りだし、人通りの多いところに敷かれていることが多く、かえって通りにくい。であれば、誰だって近道したくなるのが普通だと思う。

東京オリンピックに向けて、街をユニバーサルにしようとしてはいるのだろうが、なかなか細部まで浸透させるのは難しいのだなと感じた。

でもそれよりも、今回もっと大事なことを学びました。

それは、自分自身が余裕を持って行動すること。

私は意志が弱いから、今回のこともきっと時間ギリギリの待ち合わせに向かう途中だったら、申し訳ないと思いながら見て見ぬ振りをしたかもしれない。

次の予定までだいぶ時間があったから、手伝ってから戻って電車に乗っても充分間に合った。

なので、自分のため以外にも、早めに余裕を持って行動するのは大事なんだなぁと実感した出来事でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?