2019/12/16 池袋駅で白杖の男性を手伝う(失敗)

2019.12.16
昼前西武池袋駅を降りて、改札に向かう途中、たぶん二十代くらいの白杖の男性が、人混みの中で戸惑っているのを見かけた。

手伝いましょうか? と聞くと、改札を抜けるまでお願いしますとのこと。

右肘を貸して歩き出すと、珍しいことに、改札までの直線が、人通りが切れて開いた。ついホッとしたせいで私は2つミスをしてしまった。

一つは、
あと5メートルほどで正面に改札です
と言ってしまったこと。

いつもは共に歩くスピードから目分量でも必ず、
あと10歩ほどで改札がありますと言っていたのに、今日は完全に頭から抜けてしまった。

そして横の位置の説明も怠ってしまった。

結果として、彼は股間を自動改札機にぶつける羽目になってしまった。

何とか改札は抜けたけれど、彼はお礼を言って去って行ったけれど、私の中には反省しかなかった。
ごめんなさい。

私達は目が見えるから、自動改札機までの距離も、大きさも、どんな形をしているかも、その場で理解できる。腰の高さのゲートの先端にカードリーダーがあって、そこにICカードをかざせばいいことも。

でも見えない人達は、どうやって理解しているのだろう。

たぶん事前学習がないと、どこにも行けないのではないかと思った。

見える人達は、その場の視覚情報を頼りに何となく行動できるけど、視覚情報がない人達のことを考えると、電車に乗っていて、次にどの駅に着いてどっちのドアが開くかはアナウンスしてくれるけど、降りてから右に行ったら改札? それとも左? 階段を下りる必要があるのか、もしくは上るのか? がそもそもその場ではわからない。

相手の立場に立たないと、何が困るのかは本当にはわからないのではないかと思った。

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