未来が見えない日々からの脱却
ちょっと知り合いと「おいおいよ」と話し合うことがあったので、その覚書き。もしかしたら、他の人にも意味のあることなんじゃないかと思ったので。
外に出れない
今回のコロナ騒動で、最も影響を受けているのは飛行機をはじめとする客運関連企業だ。特にクルーズ船と国際線は深刻。Diamond Princessでの感染拡大以降、クルーズ船は本格的に感染症と向き合わざるを得なくなっている。「多くの人と生活を共にする密室」に人が戻ってくるのには時間がかかるだろう。
自分もクルーズには乗ったことがある。そして、1回でその魅力に取りつかれた大ファンだ。いつかその旅行記はまとめてみたいと思うが、それはまたの機会に譲るとしても、クルーズの旅は快適そのもの。
しかし、数千人の人々が一つの船で共同生活をするのである。動線のメインであるエレベーターは一か所に固められている。食事をとるレストランも複数あるとはいえ、密な空間。他人と距離をとって船上生活をするというのは、なかなか難しいだろう。さて客船会社はどう、これを克服していくだろうか。
そして飛行機。特に国際線は超深刻である。多くの国が外国からの入国者に対し14日間の隔離を義務付けてしまっている以上、人が動かない。日本で話題になるのは、羽田空港の新しい国際線ターミナルブロック。せっかくオープンしたのに、誰も使わないまま閉館状態になってしまっている。ドイツでは、ナショナルフラッグのルフトハンザ航空に公的資金の注入が決まった。それと同時にDAX1部上場廃止。ワンランク下の株式市場で再出発する。
人生が狂った
これはなにも、航空会社だけが大変というわけではない。先日のオンラインコワーキングスペースで知り合ったTさんも影響を受けた人の一人。本来なら今頃はフィリピンにいたというのだ。現地で興味ある事業を見つけ、今年からそこで働きたかったらしい。
しかし、コロナ禍の影響でフィリピンに行くことは叶わなくなった。幸いにも、まだ現職はやめていなかったので仕事は続けられているのだが、めっきりやる気がなくなってしまったという。
気持ちの切り替え
これはそうだろうなと思う。自分の時もそうだったが、「日本を出る」というのは、ハードルは以前に比べれば下がったものの、まだまだ覚悟のいることなのだ。いったん覚悟を決めて、さぁ!というときに「ダメです」となるのは、かなりつらい。決めた覚悟が宙ぶらりんになってしまう。
でも、それで落ち込んでいたって始まらないのだ。
気持ちを切り替える話をした。
このコロナ騒ぎだって、なにもずっと続くわけじゃない。ワクチンは難しくても特効薬は今年もしくは来年には出るだろう。それなら来年の今頃には国際便も運航を始めているかもしれない。
今、フィリピンに行ってできることと
この1年、しっかり準備してフィリピンに行き、そしてできること
この2つには、やり方次第では大きな差がつく。
Tさんは、好奇心旺盛な人だった。自宅勤務を活用して、もうすでに何個か新しいことにチャレンジしていた。でもフィリピンに行けてないからフワフワ感が取れないと。
自分に言わせれば、「それだけいろいろチャレンジしてる時点ですごいじゃないか」という話なのだが「目標」が欲しいのは痛いほどわかる。チャレンジはいいことだし、それができる自分もすごいじゃないか、と思えるのだが、それに行先表示がついていないとモチベーションがついてこないのだ。「最終的にこれをやりたいから、今これを勉強する」「これになるから、勉強する」のであって、ただ闇雲に勉強しても果実を実感できない。(いや、勉強自体が好きな「研究者」「探究者」という人種もいます。でも自分はその高みに達することができなかった。。。)
会話をしていて、「手当たりしだい、面白いものには手を出して、そのなかでアッと思うものを見つけたらいいじゃない」「それが見つかったら儲けものだし、見つからなくても、あちこちに手を出したことそれそのものが大きな経験」「その上でフィリピンに行けばもっとデカいことができる」というようなことを見出していった。
今は準備期間という考え方
「何かやりたいんだけど、今はその時じゃない。」こんなことを考える人はたくさんいると思う。別にこれは逃げとか臆病とかではない。雰囲気として感じる場合もあるし、今回のTさんのように物理的に無理な場合もある。
「いつやるの?今でしょ!」(ちょっと古いが)で片づけられないものなのだ。
しかし、仮に「今じゃない」と感じていたとしても、やることはある。スキルアップだ。
上述のTさんであれば、いま、なにか得意なものが見つかれば、それを武器に仕事ができるものが見つかれば、フィリピンに行ってもそれは武器になるし付加価値になる。今現地に行くよりも、さらにレベルアップした自分がフィリピンに行ったなら視野は今より広くなるし、やりたかった事業にしても幅が出てくるだろう。
コロナ禍で、うつうつとしている人へ
大変だと思う。自分も大変。体調も崩した。
でも、ここはやっぱりチャンスなんだと思う。テレワーク以外にも、クラウドファンディング、お弁当事業、投資と今まで概念はあったけど、そこまで多くの人が手を付けていなかった分野に着手する人が増えた。はたから見れば、この動きはネガティブではなくとてもエネルギッシュなものだった。
我々だって、エネルギッシュに行ける。
今を準備期間に。レベルを上げて。未来を明るいものにしていこう。