
子供と育つ
こんにちは。サンチェスです。
ドイツでフリーランスとして働いています。ちょっと最近更新頻度が落ちているブログはこちら→germannetz.com お暇なときに覗いていただけると嬉しいです。
今日は、子供の存在と働き方について書いていきます。
フリーランスになるに至ったわけ
なぜ私がフリーランスとして働くことを決意したか。それはシンプルに、家族と一緒に過ごしたかったからです。
家の中にはやんちゃ盛りの長男と、生後まもない長女がいます。どちらもまだ保育園などには預けていないので、誰かが常に見ないといけない。そして、ここが重要なんですが、「今しか見せない顔」があるわけです。いや、自分の子供ですから、いつだってかわいいに決まっています。でも3歳ぐらいまでは、ほぼ毎日「初めてできた〇〇」が頻発するんです。
これは長男のときに感じたんですが、私が仕事に出ている間に、かみさんが「こんなことできるようになった!」と逐一メッセージを送ってくれていました。ときには動画つきです。それを見ながら「おおすごい!」と思うと同時に「いいなー。おれも見たかったな。」と常々思っていたのも事実。人間が成長して様々なことができていく過程って、すごくおもしろいし興味深いんですね。
語学の習得法は親子で同じ
例えば、日本語をしゃべりだす過程。最初は「ママ」。それから「ブーブー」「おんも」などかんたんな言葉が出てきます。そして語彙が広がり、2語文3語文になっていく。でもふと思ったんです。私はどうやって「てにをは」だったり助詞、形容詞の語尾を覚えていったんだろうって。
答えは長男の受け答えにありました。意味がわかってもわからなくても、彼は私やかみさんの言うことを、ひたすら反復していたのです。それも1語も漏らさず。これは衝撃でした。私がドイツ語を身につけた過程とほとんど変わらなかったからです。
私はいまドイツに住んでいます。日常会話でドイツ語も使いますから、語学学校にも通いました。個人的にドイツ語はローマ字だと思っていましたから、声に出して読むことに苦はありませんでした。つづりそのままに読めばいいのです。しかし語彙・冠詞・語順には苦労させられました。なかなか覚えられないし、頭に入ってこないのです。本や新聞も読んでみるのですが、逐一辞書に当たらないとなかなか読みすすめることができず、すぐに飽きてしまいました。
これではいけないと思い、どうにかやりやすい方法がないか?といろいろな学習法を調べたりアドバイスを求めた結果、たどり着いたのが他人のセリフの「反復」です。短い文章をひたすら読む。歌の歌詞を見ながらひたすら歌う。映画やドラマに出てくる人物のセリフを切り取ってひたすら言ってみる。ニュースキャスターをまねて話してみる。
こういったことを試す中で、だんだんと文章の組み立て方や語句のつながり、冠詞とセットになった語彙が頭に入ってくるようになりました。もちろん今でも、流暢に話すには難しいところはありますし、新聞にしてもちょちょいのちょいとは読めません。それでも日常生活に苦労はなくなりました。
そんな経験があったので、長男が何も教えたわけでもないのに、自然と反復で言語を習得しようとする姿に衝撃をうけ、「これはすごい!もっと彼の成長を身近で見ていたい」と考えライフスタイルや仕事のスタイルも改めようと考えるに至ったわけです。(今は長女もいるので、彼女の成長を見逃したくないのも本音です)
実際に家で働く
というわけで、自宅で働き始めました。社会人になる前にドイツの観光記事を書いていたことを思い出し、まずはそれで売り込んでみました。
が、そうそういい仕事に当たるわけでもなく。単発で書き続けていても、家族4人で生活できるほどの収入にはなりません。
そこでLancersに出会い、このプラットフォームを利用してプロジェクトの提案を繰り返してみました。すると、経験やバックグラウンドのない私でも単発採用してくださるクライアントが意外にも存在することがわかりました。単発でも数をこなせば、「こんな記事書いてます」と自分を売り込むことができます。ちょっとずつではありますが自信もついてきました。自分の作品を形としてクライアントに渡すことができるので、達成感も今までの仕事とは違います。書く内容も観光記事にとどまらず、スタートアップ研究・恋愛・スイーツのおすすめ・カウンセリング・販促コピーなどさまざまな分野に挑戦してみました。書きながら都度勉強です。これも新鮮な喜びを私にもたらしてくれました。「世の中、いろいろな世界があるな」と感じさせてくれるのです。
1本目の記事にも書きましたが、今は1日の半分を子供の相手をしながら、あとの半分の時間でノートパソコンにカタカタ文字を打ち込んでいます。やりたいことがいっぱい出てきているので、頭の良いパソコンがほしいです。
子供と同じペースで成長する
子供は日々人間として成長していきます。親だって人間として成長しているはずです。しかし、それを実感できている大人はそんなに多くはないのかもしれません。今はフリーランスとして1人前になるために、日々成長を心がけています。その進み具合が、私の中では長男と長女と同じペースなのです。
時にはめちゃくちゃ怒ることもあります。めちゃくちゃ落ち込むことだってあります。でも、ニコッと笑ってくれたり、「パパーっ!」と叫びながら走ってきてくれたりすると、アハハって肩の力が抜けて「さぁ顔笑るか」ってなるんですね。
そんな感じで、今、生きてます。
ではまた。
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