芽吹く・雪解・雛飾    411-0/21Ⅴ


     四十雀鳴いて梅の芽膨らみぬ  暦

     ブロッコリ雪の下から生還す  暦

     雛飾今年も会えた右大臣  暦

 四十雀は夏の季語、梅と言えば俳句では梅の花を指す。梅の芽は、春の季語の「木の芽」になるのだろうか。
 梅の芽が膨らんでいるのを見つけて、梅の芽が膨らんでいると思ったことを句にしようとした。音数を満たすために考えていると四十雀の声が聞こえた。この句には季語があるのだろうか。俳句と言えるのだろか。
 「梅の芽」と言うより「梅が芽吹く」と言った方がいいのだろうか。「梅蕾む」のような表現はあるようだ。「芽立ち」という春の季語も見つけた。             

     曇り空梅芽吹く朝鳥の声  暦

 これなら季語は「芽吹く」で季節がはっきりするように思う。「芽吹く」は「芽立ち」の子季語である。

 ブロッコリは冬の季語である。雪が解けて青々としたブロッコリの葉と小さな花がついていた。ブロッコリが苺並みに越冬することを初めて知った。これも冬の季語を使いながら春のことを詠んでいる。「雪解」が春の季語にあるので覚えておこう。
 季語でありながらその季節と違うことを詠んだ句となった。そういうことってありそうだ。俳句は、季節が曖昧になることを避けて詠むのがいいのだろうか。

     雪解の土から青いブロッコリ  暦

 なんだか前より良くなった気がする。ブロッコリより雪解の方が季節を強調しているだろう。


異存や難色の発声(5回でアウト)

 アウト。

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