芒・秋の虹 533-1/21Ⅳ
川縁の芒や高し岸に向く 暦
山頂の芒とは違って背の高い芒であった。中くらいなのは車道沿いなどでよく見かける。
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おととい詠んだ「夕暮れの帰路に小さき秋の虹」の「夕暮れ」が気になった。この語を使うには少し早い時間帯だったような気がする。
西の空帰路に小さき秋の虹 暦
このように直してみたものの、そのときに感じた「夕暮れ」はやはり日の落ち初めの夕暮れだったのだと思う。そのときに感じたことをあとになって変更するのはどうかという気もする。夕暮れと虹はアンマッチであるように思って直した。頭で直したと言える。最初に感じたことをあとになって修正するのは人間の得意技であるように思う。
この句と最初の句の間の修正句は「西日射す帰路に小さき秋の虹」であった。「西日」が晩夏の季語であることと、「夕暮れ」とほぼ同等であるイメージから「西の空」とした。これだと「帰路」でだいたいの時間帯が想像できるかなと思う。
異存・難色の発声(4回でアウト)
ボール2でセーフだった。
きょうの日の出時刻はきのうより1分遅くなり、日の入り時刻は2分早くなった。