敷松葉・七五三 361-1/21Ⅴ
一面の松の枯葉や鯉の池
「松落葉」や「松の落葉」だと初夏の季語になるのであった。「落葉」単独だと冬の季語である。松の落葉だと夏なのである。
そもそも松の葉とは枯れるのか思った。常緑樹でも葉が出て三年くらいで枯れるそうだ。そういえば、木の下にたくさん落ちているのを見たことがあった。俳句を詠もうとすることで生じた疑問である。
初冬の季語に「敷松葉」というのを見つけた。庭などに敷いて苔などを霜の害から守るという。池に使ってもいいだろうか。
鯉の池一面の敷松葉かな
「敷松葉」の範囲について思いを巡らせた。画像を見てみると広範囲で敷いてある。見た目暖かそうである。平織のように敷いてある写真もある。ランダムなものもある。どちらにしろ「一面」は重複になりそうな気がする。
敷落葉隙間彩る池の鯉
敷落葉を比喩的に使った。そして鯉の方がクローズアップされてしまった。最初の句の「枯葉」を季語にした方がよいのだろうか。「松の落葉」が夏の季語であるから、「落葉」を「枯葉」に変えたところで成り立つのであろうか。松の葉をモチーフにしている点で季節が曖昧になるということのようだ。
初夏に落ちた松葉を冬に敷くまでそのまま残っているということだろうか。松の句を詠もうとするのは時期尚早であった。さらなる観察を必要とする。
きょうは、「敷松葉」という季語を知っただけでも収穫である。
もう一句、
赤いベベビーチサンダル七五三
きょうは新月(朔)で旧暦だときょうから十月である。
異存・難色の発声(5回でアウト)
カウント1。手首のゴムは便利だ。発言したかどうかが目で見られる。今のところセーフである。