夏畑・トマト・網戸 631-12/21Ⅳ
葉っぱからトマトの匂い夏畑 暦
トマトは晩夏の季語である。葉っぱだけなので、別に季語を設けた。季語のトマトは、実のことだろうと思ったから。葉っぱでも季語としてよいのであれば、
葉っぱからトマトの匂い腰の丈 暦
としていた。これだと実もなっているとも考えられる。ちょっと曖昧だ。何を言いたいのか伝わりにくい。下五はやっと付けた。畑の溝を掘っていたらちょうどトマトの葉が顔の辺りにきて、もう十分トマトの匂いがすると驚いただけのことである。それだけが言いたかった。十七音にも余ることであった。十七音を満たすためにことばを付け加えることもよくある。言いたいことば案外少ない。
網戸からゆるく風入り眠くなる 暦
異存・難色の発声(4回でアウト)
ボール2でセーフだった。
きょうも日の出・日の入り時刻はきのうと同じだった。夏至からずっと同じである。比較は分単位である。