noteをはじめるにあたって
私はまだブログというのが世に出はじめたばかりの2005年にSo-net(当時)でブログをはじめ、今も細々と記事を書き続けています。
JICAの技術協力専門家としてブータンに派遣されてきて、すでに折り返し地点も過ぎているのですが、私の専門家活動の達成目標の1つと捉えていた「ファブラボCST」が今年8月25日にようやく開所式を迎え、活動を開始することができたことから、今まで運営してきたブログとは切り離して、この「ファブラボCST」での日常や、ブータンという国での「ファブ」(デジタルものづくり)全般の出来事をまとめていけたらと思い、このタイミングでnoteを活用することにしました。
元々noteにアカウントを作ったのは今から2年前のことです。
当時私がいた組織には社内ブログがすでにあり、この枠組みを利用して記事を書いていた職員は何人かいました。私はそのプラットフォームが導入されてからしばらくは傍観していたのですが、2020年4月の異動でいずれJICA技術協力専門家としてブータン渡航することを前提に、その準備のために新たな部署に移ったのを契機に、社内でも「ファブ」をもっと知ってもらいたいと思って、社内ブログをはじめました。
でも、数本記事を上げた頃から、この社内プラットフォームって、私が休職して専門家として海外渡航した場合、自分自身がこれにアクセスできなくなるのではないかと気になりはじめました。せっかく書いたのに、自分自身が読めないのは悲しいことです。
そこで、代わりに発信できるプラットフォームとして、noteを考えて、とりあえずアカウントだけ作ってみたのです。
案の定、当時社内ブログに書いた記事は、2021年5月にブータンに赴任する際、自分自身でもアクセスできなくなりました。これらについては、今となっては陳腐化した記述もあるため、あまり前のめりになって書いてなくてかえってよかったと思っているくらいです。
一方で、ブータンで自分がやっている活動については、いろいろなメディアに分散して掲載しておくだけでなく、おまとめ的に使えるサイトが1つ欲しいと思っていました。
現在、私が発信や自分の記録用に使っているウェブメディアは、個人のFacebookを除けば以下の通りです。
プロジェクト日本語HP:https://www.jica.go.jp/project/bhutan/012/index.html
FabLab CST Phuentsholing Facebook(英語):https://www.facebook.com/CST-JICA-FabLab-Project-in-Bhutan-108200978217642
ミクシィ日記:※限定公開につき、ここではURL載せません。
この中で、主に自分のプロジェクトの活動の情報発信に使っているのは1と2ですが、1は協力期間が終了すれば更新はされなくなり、見向きもされなくなるでしょうし、2は今後私の手を離れていき、記事更新がブータンの人々の手で行われていくのが理想だと思っています。
このため、おまとめサイトでも作りたいという気持ちは前々から持っていて、3のブログをその目的で時々使ったりもしていたのですが、ブログは元々自分の読書記録やナレッジマネジメントの目的で続けてきたものなので、これに「ファブ」を加えても、ちょっとインパクトが薄いかもと思っていました。
そんな思いをずっと抱いてきたのですが、ファブラボCSTもでき、私自身の派遣期間も折返し地点を通過したので、そろそろまとめを考える時期に来たようです。
前回の海外赴任時には、当時ミクシィで書き残していた日記を頼りに出来事を整理して、『ブータンにデジタル工房を設置した』という単著を出すことができました。同じブータンの話ですが、前著で書いたことから状況はかなり変わっているところもあるので、同書の著者であることを明らかにした上で、ブータンのファブのその後について、お伝えできる場としてもnoteを活用していけたらと思います。